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憧れの幼馴染  作者: 佐々蔵翔人
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バレエ教室

一緒に行くよ

初めての体験会に行く柚那ゆずなちゃんと一緒に教室について行った。学校帰り向かう。毎日このような生活が始まるのかと思いつつ浸っていた。


現地に着いて体験会が終わるまで外で待っているつもりだった和真かずまにお友達なら見学されて行きますか?中に入ることは出来ませんが外から見る分には構わないので。


そう促され、どのような感じで踊るのか気になるし、時間まで誰もいない所で時間を待っていた。待機所から練習風景を見学することが出来るのがそこには和真かずま以外、誰もいない。ポツンと座っているが来なくて練習が始まる。


柚那ゆずなちゃんを始め、数人の女の子たちが柔軟や基礎的な練習をしていて身体が柔らかく開脚をしてペタンと出来、片足立ちも数分間全くブレずにいて同じ体験会に来ていた女の子だけでなく、女性講師の人も目を丸くしてしまうくらい驚く。


それを待機所から眺めていた和真はホントすごいなと見ている。体験会の中では群を抜いているのは誰が見ても分かるほどで、体験会で中々出来ずに困っている子がいれば教えている姿も見受けられた。


かわいいだけでなく分け隔てなく困っている子には手を差し伸べるって隣に住む住民として、そして好きな女の子のそういう姿を見て感動をする。


体験会を終えて柚那ゆずなちゃんが出ようとする時、女性講師の人に声をかけられた。

「ぜひこのバレエ教室に入って欲しい、全くバレエをやった事がないっていうのがウソなのかと思うくらいセンスを感じる。前向きに検討して欲しい」


待機所から出て、柚那ゆずなちゃんと合流をしてそのように言われる。

「いきなり認められるってスゴいね。ホントにバレエを始めてやったのかなと思うくらい片鱗

《へんりん》を感じたよ。だからこそケガだけには気をつけて」


手を繋いで歩いていると女性警察官からこの時間に歩いてたら危ないからと家まで送ってくれた。まだ日没になったばかりで黄昏たそがれと夜の狭間だから別に送ってもらう必要ないのにと感じつつも特に何も言わなかった。


その後、毎日のように柚那ゆずなちゃんと和真かずまは一緒にバレエ教室に行って待合室と練習場に行くのがそれぞれの日課となっていた。


特にこれと言って家ですることのない和真かずまとしては何もしないのなら一緒に行こうという感じだった。いつ発表会に出られるのだろうと待機所から眺めている。素人目線では今にでもと思うが、講師目線ではまだまだと思う所もあるのだろう。


楽しそうに練習をして滴る汗の中にもキラリと輝く姿を見て頑張りすぎてケガだけはしないで欲しい、その気持ちでしかない。


焦らずゆっくりでもいい。誰が見てもスゴいと思われるようなバレリーナになって欲しい。柚那ゆずなちゃんに直接言わないがそう願っていた。

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