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赤い月の下で  作者: 黒猫館長
第一章「白い一室での物語」
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第10話「不快な平和」

「一人称を「ボク」にするのはどうですか!?」

 いつもの白い部屋で旭はそう口にした。

「は?」

 当然いきなりすぎて呆けた声しか出ない。どうかしたのかいきなりニューハーフに目覚めたのか?そういえばニューハーフって「おかま」のことらしいけど、女性だけど心は男の所謂「おなべ」にも適応されるのだろうか?調べる気はない。

「いやー、いろいろ考えたんですけど、「わたし」のままでただ可愛い系でいくより、「ボク」って少しボーイッシュな方がいいかなーって。」

 聞いてないけどね。と心で思いつつ、

「なーにが可愛い系だよ。どう考えても変人系だろ。」

 いったいこの女はどんなことを思案していたのだろう。自分のイメージを変えて新鮮味を出そうということか。よく高校デビューとか、大学デビューとか聞くがそれみたいなことをしたいということか。そういえば、前にため口はこれから覚えるとか言ってたような。

「えー酷ーい。千明君はボクのこと大好きなくせにー。あ、これがネットで話題のツンデレ!?」

「んなわけあるか!つーか古いっつーの!」

 ことあるごとに話題を提供してくるこの女、暇は話題探しですべて消化してるんじゃないかとも思えてくる。ネットで知識を吸収しているせいか発言とか行動がむかつく。なんかくねくねしてるんだもん。本当にうざい。特に

「よくもまあいつもいつも笑ってられるもんだな。福笑いかよ。」

「えー、そんなの千明君がいてくれるからじゃないですかー。」

「あざとすぎだろ。」

「最近ぶりっ子というものを知ったもので。」

 これもネットから知ったのだろうがこいつの知識はなんとなく色々古い。あのパソコンには平静初期のデータしか入ってないんじゃないか?まあそれはそれで楽しいかもしれないが。

「あとですね、最近仮面をつけた女の人が男の人を鞭でバシッとたたいたりする動画を知りまして…」

「十八禁じゃねえか!」

 工藤先生、大丈夫なのあのパソコン!?規制とかしとかないと大変なことになる気がする。R18は大人が18歳未満に見せることがダメなだけで17歳以下が勝手に見るのは問題ないとか聞いたことあるけど、見れる環境にしちゃダメだろ絶対!そんなことを考えてる自分に旭は理解してますとでも言いたげににこにこと笑顔を向けている。

「千明君は叩きたい系ですか?叩かれたい系ですか?」

 手をワキワキしながら聞いてくる。そうか、こいつは変人系から変態系にジョブチェンジしたのか。

「お前にならフルスイングで殴ってやるよ。」

 M豚になるくらいならそっちの方が数千倍ましだ。小学校の頃よくケンカとかしてたけど、相手殴るとすっきりするんだよなあ。…いや俺まノーマルだからほんとに。

「え、それは…まだちょっと早いよう…(´∀`*)ポッ」

「なんでちょっとうれしそうなんだよ!?」

 顔を赤らめる旭に突っ込みを入れる。冗談ですよと笑う彼女に顔をしかめる。いつものことだすごく平和で外から見ればほほえましい会話風景だろう。けれど俺はずっとあの笑顔が気に食わなかった。

ブックマークと評価をいただけると励みになります。あと小説家になろうって閲覧する人多くてすごいですね。カクヨムの閲覧数一か月で超えそうな勢い。

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