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虹と名付け

前半、辺境伯視点 後半、主人公視点

「全員無事か!」


蛇の魔物はファイヤードレイクにブレス放った後ダンジョンに帰っていった。


「死者はいませんが障壁魔道具が破壊されました。」

「他にも被害がないかよく調べよ。」

「了解しました。」


報告してきた騎士にそう伝え、先ほどまでファイヤードレイクがいた場所に目を向ける。


蛇の魔物のブレスは、ファイヤードレイクを消し去り空の雲を貫いていった。


B+ランクのファイヤードレイクを、歯牙にも掛けず消し去った蛇の魔物。


とっさに鑑定スキルを発動したが、距離のせいか、名前しかわからなかった。だがあの魔物がどのような魔物かはわかった。


「蛇精龍ヨルムンガンドか…」


蛇精龍ヨルムンガンド。約300年前に存在が確認された魔物である。


当時、優れた軍事力を背景に魔境の開拓を進めていた国があった。かの国は当時、踏破不可能と言われた始原の森の開拓に踏み出した。


そこで蛇精龍ヨルムンガンドは発見された。かの国は始原の森の開拓に邪魔であり、かつ初めて見る魔物の素材を欲しがり討伐に打って出た。


その結果、かの国があった場所は巨大なクレーターになった。


何があったかは定かではないが、結果としてかつての大国はたった一体の魔物により歴史から姿を消した。


当時の我が国の資料にはこう記されていた。『始原の森より虹が伸び、国を飲み込み、後に残るは荒野のみ。』


それほどの魔物が出現したダンジョン。蛇精龍ヨルムンガンドはランクで言えば最低Sランク。この時点でダンジョンの攻略は行なって良いことになる。


しかしAランク以上の魔物には数の力は意味をなさない。千人の兵よりも一人の英雄を必要とする。


Aランクでも下手を打てば小国を潰せるのである。Sランクともなれば最低でも大国を焦土にできる怪物である。


(すでにB+ランクが二体と主人のSランクが存在するダンジョンか…)

(あの方々の力を借りるしかないか。)


近くにいた騎士に声をかける


「すまないが伝言を頼む。」

「承知しました。して、どなたにでしょうか?」

「教会のソル神父と我が師リエース殿にだ。」






(  '-' )=⊃)`Д゜);、;'.・グホォ





ダンジョンの中に帰ってきた。あのドラゴンを間違って消しとばしてしまったが、攻撃されていたので問題はないだろう。


[ダンジョン位置の特定に成功。チャレンジを達成しました。DPを50000獲得しました。]


(50000?!いったいなぜ?)

[先程のファイヤードレイクの討伐のため。ダンジョン外だったため獲得DPが半減しました。]


あのドラゴンを消しとばしたのは間違いではなかったみたいだ。


「帰ってきたぞー」


ダンジョンに戻ると留守番をしていたイルルヤンカシュがこちらに向かってきた。


「お帰りなさいませ。オルム様」

「おう、ただいま。」

「外で何が問題はありませんでしたか?」

「なんか赤いドラゴンに襲われたぞ。」


その言葉を聞いた途端にイルルヤンカシュは後ろの2匹に向かって視線を投げた。


「実はダンジョンの外に出た途端ファイヤードレイクが襲いかかってきた…」

「「「「「シャーー」」」」」

(エキドナ殿は魔法で、某は体軀を生かし主が逃げる時間を稼いでいたのだが、主がブレスで消炭にしてしまってな。しかし主のブレスは誠に美しいものであった。)

「ヒュドラにほとんど説明されましたが、とりあえず無事に帰ってくる事ができました。」


二匹の説明に納得したような顔?をするイルルヤンカシュ。


(イルルヤンカシュって名前呼びにくいな。)


真剣な話をしている横でそんな事を考えていた俺はイルルヤンカシュに一つの提案をした。


「なあ、イルルヤンカシュ。」

「如何なさいました、オルム様?」

「さっき何か欲しいものをやるって言ったけど、名前でもいいか?」


我ながら酷い事を言っているなと思っていたのだが、それを聞いたイルルヤンカシュの反応は劇的だった。


「わ、私ごときに名前をいただけるのですか?」


震える声でそう問いかけてくるイルルヤンカシュ。俺はちょっとびっくりしながら答えた。


「名前つけるのってそんな大層な事なのか?」


イルルヤンカシュの後ろで激しく首を縦に振る10匹。


「どうせだから、ここにいる全員に名前をつけようか。」


「イルルヤンカシュ、お前は今日からストルムだ、

エキドナはスソン、ヒュドラはフス、バジリスクはタシュ、クスシヘビはクシル、騰蛇はコークン、

ウィーウイルメックはディアン、サーペントはメール、ミズチはカンパナ、ヤクルスはドゥハ、スネークはクリズだ。」


[ダンジョンマスターが魔物に名付けを行いました。DPを50000消費します。ユニーク個体に設定されました。進化を開始します。]


は?!名前つけたら色々始まったんだけど。せっかく手に入ったDPも消費されたし。てか魔物達がポ⚪︎モンの進化するときばりに光ってんだけど!


進化か…俺はポ⚪︎モンとかデ⚪︎モンとか大好きだったからワクワクするな。


[進化が終了しました。]


そこにはかなり姿が変わった魔物達が頭を下げていた


「「「「「我らが偉大なる主に改めて忠誠を誓います」」」」」





説明回が続くけどお許しをm(__)m

失踪から生還

ディーネーをカンパナに変更

カナフをドゥハに変更

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