第四十九話・おっさん、受付嬢を決める。
「まず先程も申しましたが、ギルド登録を行った受付嬢がギルド登録した冒険者のその後の冒険サポートの担当を致します! そして次に......」
受付嬢が『受付嬢システム』の説明をレンヤにしていく。
―――説明する事、数分後―――
「......以上で受付嬢システムの説明を終わります。どうですか? 拙い説明でしたがお分かりしたでしょうか?」
「はい。詳しいご説明をありがとうございます!」
緊張した面持ちと口調で『受付嬢システム』の説明をしてくれた受付嬢に頭を下げる。
「......ランク制度か」
受付嬢の説明を聞くに、担当した冒険者のクエスト達成率や上昇したランク、そして買い取った素材の金額によって受付孃ランクが上がっていき、そのランクが上がる事により給料も待遇も良くなっていくらしい。
最後に受付孃が述べた『サポート』と言うのはその名の通り、受付孃が担当する冒険者が冒険をやりやすいように縁の下の力持ちを行う作業の事らしい。
例えば、達成が比較的に楽なクエストを見つけてきたり、クエストで発見したレアアイテム等を売る為のオークション環境をセッティングしたり、
この世界にある『迷宮』と呼ばれるモンスターダンジョンでの有力な情報の提示するとか......等々。
こんな感じの様々なもののサポートをする行為とのことを『受付嬢システム』というらしい。
......なるほどね。
だからあのナイスバディや可愛い受付孃はなんていうか、威風堂々としていらっしゃるのか。
「あのナイスバディの受付嬢に並んでいる冒険者達や、あの可愛い受付嬢の周囲に屯っている冒険者達を見るに、あの受付孃達のランクはきっと高いんだろうな!」
そしてもうひとつのなるほどは、
「その受付孃システムのランク制度とやらのせいで、他の受付孃さん達も頼りなさそうでしがないおっさんの俺を誰も担当したくなくとばかりにそっぽを向けたって訳かっ!」
ちくしょう! ホントあっちの世界でもそうだったが、この世界でもおっさんは世知辛いぜっ!
「あ、あの......そ、それでどうしますか? い、今なら担当の受付嬢を変える事も可能ですが?」
俺が怨嗟に悶えていると、受付嬢がグルグルメガネから覗くウルウルした瞳でこちらをジィィーッと見つめてくる。
「ん? 別に担当を変えるつもりはないけど?」
そんな受付孃に俺は迷う事ない返事を返す。
正直言って、あのナイスバディにちやほや&サポートをされてみたくはある。
たけどあのサポート数を見るに、おっさんという理由で他のサポート冒険者から嫌味や蔑みを受けるだろう。
それにさっきの受付孃達の態度を見るに、どの受付孃に行った所でどうせ塩対応をされるのが目に浮かんでくるしな。
そんなの、めちゃくちゃヘコむじゃんさっ!
...という事で、
俺を無視する事もなく、しかも好感を見せてくれるこの受付孃を選ぶ事に、一体何の不満や文句があろうものかっ!
俺はおっさんとしての現実的な選択を決めると、受付嬢に顔を向けてニコッと微笑む。




