表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
258/288

第二百五十八話・レンヤを襲う砲撃


「ちょっ!な、なんだあれ!あの船、こっちに黒い鉄玉らしき物を

めっちゃ放ってきたんですけどっ!?も、もしかしてルコールさん、

あれって.......っ!?」


「ふふふ、どうやら砲撃を受けているみたいだね?」


「や、やっぱりぃぃいいっ!?」


目の前の大型船から爆音をならし次々に飛んでくる黒い鉄玉に、レンヤが

ビックリした表情で動揺してしまう。


「誰だか知らないけど、このあたしを撃ち落とそうだなんて......」


『百年早いわっ!食らえ!ドラゴン・アイズ・レェェザァァァアッ!!』


ルコールの両目がキラリと光ると、無数に迫ってくる鉄球たちに向かって

赤いレーザービームを発射し、次々と撃ち落としていく。


「な、なんだあの赤い光はぁぁああっ!?て、鉄玉がす、全て撃ち砕かれて

しまった

だとぉぉぉおおっ!?」


「う、うう、嘘だろ!?だ、だってこの砲台には、最上位の支援魔法が

添付されているんだぞっ!?」


「ぐぬぬぬ!ま、まだだぁあっ!う、撃てぇええい!撃ち続けて、これ以上

奴をこの船に近づけるなぁぁぁあっ!!」


「「「おおおおお~~~っ!!」」」


砲撃リーダーの合図と共に、砲台に配置している乗組員達が鉄球を砲台に

詰めては発射!詰めては発射を繰り返していく!


「だぁ~もう!しつっこいなぁ~!ふう、しゃあない。突撃スピードを

もうちょい上げるとしますか!...てな事なので、落っこちないように

気をつけてね、レンヤ!」


「な、なんだと!?突撃の加速をまだ上げるつもりなのかぁぁあっ!?」


や、やめてぇぇぇぇえ―――――っ!


こ、これ以上風圧の重力が身体にのしかかると、マジで食べたもん全部が

外に...外に吐き出ちゃうからあぁぁあ―――――っ!!


だがしかし、レンヤの必死なる嘆願も叶うことなく、ルコールは大型船に

向かって、更に加速を上げて突撃して行く!


「ひ、ひぃぃぃぃいい!ささ、更に突撃スピードが上っただとぉぉおっ!?」


「だ、駄目です、隊長!あのスピードに砲撃を当てる事が全くできません!」


「ぐぬぬ...し、仕方がない。ここは放棄して船上にいる他の皆と合流して、

あれを迎え伐つぞっ!」


「「「り、了解です!」」」


これ以上の砲撃は無駄と判断した隊長と砲撃部隊は、この場を放棄して

船上にいる他の乗組員と合流するべく、駆け足で船上へと移動して行く。


「おや?何か砲撃が止んだね?これで移動がしやすくなったよ♪そんじゃ、

船上へ向けて、加速して行きますかぁ~♪」


「はぁあああ!?ま、まだ加速するつもりか!?ホ、ホントこれ以―――

うぎゃああぁああぁぁ~~~~っ!!」


レンヤの嘆きをよそに、大型船から砲撃が飛んでこない事を確認した

ルコールは、更に更にスピードを上げて大型船に向かって突撃する!


「きき、来ましたよ!き、皆さん!準備はいいですかっ!」


「ハッ!ミナルお嬢様!魔法部隊、スタンバイオッケーです!」


「我々補佐部隊もオッケーです、ミナルお嬢様!」


「前衛部隊も準備が整いましたっ!」


ミナルの号令に、船上にいた乗組員達がそれぞれの配置に移動すると、

黒い何か...ルコールとレンヤが来るのを待ち構える!


そしてルコールが船上に辿り着いた瞬間、


「今です!魔法部隊!各自魔法をっ!」


ミナル右手を天に向かってバッと突き上げると、魔法部隊に号令をかける。


「はい!」


「お任せ下さい!」


「いくぞ、みんな!」


『ストーム・カッターッ!』


『ロック・カッターッ!』


『アイス・ランサーッ!』


『サイクロォォォンッ!』


ミナルの号令が耳に入ったと同時に、魔法部隊が各々の魔法を詠唱して

目の前のルコールに向かって発射する!


「おお!さっきの砲撃もそうだったけど、問答無用の攻撃だねぇ♪

......でもさぁ~あたしには効かないよ♪」


ルコールが自分に向かって襲ってくる各魔法を、身体で受け止めようと

するが、


「ちょっと待てぃっ!まさかお前、そのまま突っ込こうとしていないかっ!?

お、俺がいるんだぞ!?俺がぁぁあ!俺、魔法の耐性が全くないんだから、

突っ込まずに避けろやぁぁぁああっ!?」


魔法耐性も低く、そして魔法耐性系のギフトをひとつも持たないレンヤが、

慌てふためきながら、ちゃんと回避して避けろとルコールに叫声を荒らげる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ