第二百三十九話・やっぱ、どこをどう見ても魔人族じゃん!
「そして次は、そこの後ろにいる二人を鑑定っと......」
『まずは左の奴を...エネミー・スキャナーッ!』
ルコールは残った自称フォーラム帝国の二人にも、鑑定ギフト技、
エネミー・スキャナーを掛けていく。
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ゼーマロ
LV29
ジョブ【魔人】
HP【580/580】
MP【618/618】
力【B】
防【B-】
素【A】
魔【C】
幸【C】
≪ギフト≫
『瞬歩』...LV3
『認識阻害』...LV5
『スピードブースター』...LV7
『突撃』...LV5
≪レアギフト≫
『素早さ強化』LV...5
『身体強化』LV...5
『魔法の絶対壁』LV...5
≪状態耐性≫
毒【C】痺【C】石【C】
幻【B】魅【B】即【B】
―――――――――――
「そして、右のあんたで最後......っと!」
『エネミー・スキャナーッ!』
―――――――――――
ゾーガヤ
LV30
ジョブ【魔人】
HP【770/770】
MP【550/550】
力【B】
防【C】
素【B+】
魔【C-】
幸【B】
≪ギフト≫
『認識阻害』...LV5
『ファイア・クロー』...LV4
『ウインド・クロー』...LV5
≪レアギフト≫
『漆黒の羽』...LV3
『身体強化』...LV3
『緊急回避』...LV3
≪状態耐性≫
毒【C】麻【C】石【D】
幻【C】魅【D】即【A】
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「なるほど、なるほど。...ザレードにジラード。それにズーラシと
ゼーマロ。そしてそこのあんたがゾーガヤって、名前なんだねぇ♪」
「「「「「―――――なっ!?」」」」」
「...で、あんたらを調べさせてもらった結果、やっぱどこをどう見ても、
間違いなく暗黒大陸の【魔人】族じゃん!」
「「「「「―――――がっ!?!?」」」」」
ルコールは敵と認識した相手のステータスを見る事ができる鑑定ギフト、
『エネミー・スキャナー』でヴィーレンの部下の中で疑がわしい
自称フォーラム帝国達のステータスを次々にチェックすると、やはりルコールの
睨んだ通り、ジョブ欄にしっかりと【魔人】という文字が記入されていた。
「もう駄目じゃんか~キミ達~、嘘なんてついちゃあさぁ~♪」
そしてそんな自称・フォーラム帝国達に向けて、ルコールがわざとらしい
呆れ口調でニヤニヤする。
「な、何でバレたのだぁぁあ!?」
「おい小娘、何故我々が魔人族だという事に気づいたのだっ!?」
「ま、待ってジラードッ!その言葉を迂闊に口にするんじゃないっ!」
「―――ナッ!?し、しまったっ!?き、貴様ぁぁあっ!俺達に鎌を
掛けやがったなっ!?」
「え!?んなもん、全然掛けていませんけど?」
「う、嘘をつきやがれ!嘘をぉぉおっ!」
「いやいや、嘘じゃないって。何であたしがあんたらの事を魔人族と
知ったのか、その訳はね、あたしってば、敵と認識した相手のステータスを
チェックする事ができちゃうギフト...『エネミー・スキャナー』を
習得しているからに他ならないからさ♪」
「「「「「エ、エネミー・スキャナーッ!?」」」」」
「......で、そのギフトを使って、あんたらをステータスをちょちょいと
チェックしたって訳よ♪」
自称・フォーラム帝国の連中のいちゃもんに対し、ルコールが魔人族と
分かったのか、その理由を説明していく。




