表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
218/288

第二百十八話・あの時、別行動をしていたルコールは?



この話は、レンヤが錬金術の熟練度を懸命になって上昇させていた

その一方で起こっていた(イベント)である。




「ふう~ん、錬金術の熟練度をねぇ~。それじゃあ、今日はクエストは

やらない方向なの?」


「悪いが今日はクエストはパスだ。だから、もしクエストをやりたいとか、

どこかに行きたいとかあるんだったら、別に俺を気遣ったり、構ったりは

しないでいいから遠慮なく行って来なよ!」


う~ん、ひとりでクエストかぁ~。


「でもなぁ~。あたしがひとりでギルドに行ったら、アホな冒険者達が

あたしに絡んできそうで、凄く面倒くさそうだしなぁ~!」


「はは...それは有り得るな。お前ってば、中身と違って見た目は完全に

か弱き少女だも―――ハッ!?下心まる出しでお前に絡んできた脳筋バカの

冒険者達が躊躇なく全力で叩きのめされた上、冒険ギルドが半壊してしまう

光景が鮮明に浮かんできやがったっ!?」


あはは~そだねぇ♪もしそうなった場合、やっちゃうだろうねぇ~♪


「もしそうなってしまった場合、ギルマスの奴は正直どうでもいいけど、

ミュミュ達に申し訳が立たないな。よし...ルコール。今日の所はひとりで

クエストに行くのは止めておけ!」


「ふう、そうだね。あたしも面倒ごとに巻き込まれるのは御免被るから、

今日はクエストに行くのを断念しておくよ!」


ルコールがレンヤの申し出受けて、それに賛同して了承する。


「うんじゃ。今日の行動は屋台通りを中心に、美味しい食べ物巡りと

洒落込みますかぁ~♪」


そしてルコールはギルド行きを諦めると同時に、首を横にちょこんと

傾けて、本日の食べ物巡りの予定表を思考していく。


「まず、あそこの出店に行って...次にはあの露店通り......ふむ、ふむ。

そうそう...東の奥ばった通りにある屋台にはまだ一度も行った事が

なかったっけ♪確かあそこの通りには隠れた人気屋台があるって、

町をぶらついていた時に聞いたんだよねぇ。...という事なので、東通りに

行くのは決定だね♪よし!今日は大体こんな感じで攻めるとしますか♪」


ルコールがある程度、食べ物巡りの予定表を組み立てると、


「それじゃ、レンヤ。帰って来たら、錬金術の成果を見せてねぇ~!」


笑顔でレンヤにそう告げ、部屋のドアをバンと開けると、宿屋の一階へと

猛ダッシュでドタバタと降りて行く。


「やれやれ...ババアの癖に、(せわ)しない奴だな。さて...っと!ではこちらも

始めるとしますか。薬草の素材を右と左に置いてっと...えやっ!』


レンヤはルコールを見送った後、右側に薬草の素材、左側にも薬草の素材を置いて

『錬金術』を発動させていく。




◇◇◇◇◇◇◇◇◇




「はいよ~、姉ちゃん!熱いから気をつけて食べなよ!」


「おお。これは中々美味しそうだね!はい、おじさん。これ代金ねぇ♪」


ルコールは蒸かし饅頭を屋台のおじさんから受け取ると、代金を屋台の

おじさんへと渡す。


「はぐ...はふ、はふ、もぐもぐ......おお、これは中々......もぐもぐ」


ルコールは手に取った蒸かし饅頭をパクつきながら、屋台通りを歩いていると、


「ん?あれは......?」


ルコールから少し離れた場所に見える町ふもとが覗ける高台エリアに、

見覚えのある人物の後ろ姿が目に映ると、その人物が誰かなのか気づく。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ