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第二百十三話・炎と氷


「な!?何だ!な、何なのだ、この凄まじい炎の波動はぁぁあっ!?

か、身体が...お、俺の身体が、ほ、炎の波動にドンドン包み込まれて

いきやが.......アギャアアアァアァアっ!!」


「だ、駄目だぁあ!?は、早過ぎる!?か、回避できねえぇぇええ!?

ギャァアァァアッ!!」


「アギャァア!や、焼ける!お、俺の身体が焼け落ちるうぅぅっ!!」


「消えろ!消えろぉ!消えろぉお!消えてくれよおぉぉぉよっ!!」


真横に振ったホノカの大剣の軌道から凄まじい強大な炎が発射され、

ホノカに突撃してくる騎士達全てに直撃した!


そしてその瞬間、直撃した炎の波動が大きな渦と化し、相手を次々と

閉じ込めていく!



『さぁ、我が炎よ!我の敵を屠り去れっ!大・爆・散・っ!!』



「「「「アギャァアアアアァァ――――――――ッ!!!!」」」」



ホノカが大剣をスッと鞘に納めると同時に、轟音凄まじい大爆波が起き、

突撃してきた騎士達を全員跡形もなく吹き飛ばした!


「う、うわ......な、なんっすかぁ~、い、今の攻撃はぁ......。こ、

この上ないくらいのマジでドン引きのレベルなんっすけどぉ.......。

そんなん、ちっともスマートじゃないんですけど......」


ホノカの放った技を見て、ユキが目を丸くし呆れていると、


「くくく...何を言うかと思えば。よく聞け、白いの!この爆発こそが

至高最強なりっ!それが理解出来ぬとは......所詮貴様は頭の軽い

チャラクソ女だったという事だなっ!」


ホノカが肩を窄め、やれやれといった口調で苦笑を口からこぼすと、

ユキの言葉に呆れてしまう。


「はあぁぁああん!だだ、誰が頭の軽いチャラクソ女っすかぁあっ!

聞き捨てならないんですけどぉぉお~~っ!!」


「くくく...どうした、白いの?図星を言われて気に障ったのか?」


「くのぉおっ!イチイチ言う事が腹に立つっすよねぇ~あんたはっ!

―――て、だああぁああ~~もうっ!さっきからドタドタ、ドタドタ、

うっさいっすねぇ、あんた達ぃいぃぃいいっ!!」



『少し黙れしぃっ!凍てつく絶氷のプリズン!氷縛の鎖ッ!!』



更なるホノカの煽りに対し、ユキがプンプンと怒りを露にしていると、

ユキを捕縛しようとしていた騎士が足音を煩く突撃してきた。


その突撃してくる足音に軽くイラッときたユキが、ギフト技...

氷縛の鎖を発動させると、ユキの持つ大剣の切っ先から無数の氷の鎖が

発射され、そして突撃してくる騎士達を次々と捉えていく!


「な、なんだ!こ、この鎖は!?こんな氷の鎖如き、俺の身体強化の

ギフトで引き千切ってくれ......な、何だと!?全くビクともし―――」


「うぎゃ!?ここ、氷が!?氷の鎖が...お、俺の身体...を、俺の身体を

凍らせ......て―――」


「う、嘘だろ!?ここ、こ、氷がぁぁあ!や、やめ、やめ―――」


「こ、凍る!凍っちゃう!?おお、俺の身体が、凍ってぇえ―――」


「い、いやだ、いやだ、いやだ!こ、凍らないで――――」


ユキの放った氷の鎖は騎士達の身体を次々と凍らせていき、そして

ついに騎士達は無念の言葉も最後まで言えず、カチカチに固まって

しまった。


「くふふん♪見たっすか、赤いの~♪断末魔も与えずに相手を退治する。

これこそが正真正銘の至高で最強っていうやつっすよ~♪」


ユキがホノカに向かってふん反り返ってそう言うと、自慢気のドヤ顔を

見せつけた。


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