第十七話・ドラゴンのお宝を説明する その1
「まず...この指輪の名前から説明するね。これは【カード・リング】と言って、武器や防具、そして道具をカード化する事ができるマジックアイテムだよ♪」
「おお! これは如何にも利便性が高そうなアイテムッ!」
「カード化した後はカードを取り出し念じるだけで武器や防具なら瞬時に装備され、道具は直ぐに使用する事が出来るんだ。しかもね、ダブっている同じアイテムはひとつに纏まってストックが出来るし、カード化している間は劣化をしない仕様だから便利だよ!」
「へぇ~。同じアイテムはひとつのカードとして纏まってストックされるんだ......」
つまり、×3、×10とかっていう感じにかな?
そいつはカードがかさばらなくて便利そうだ!
それに劣化なしってのもありがたい機能だな!
「あ。でもよ、ルコール。もし変換したそのカードを誰かに盗まれる可能性が大きくないか?」
小型するって事はそれだけ、盗まれる確率が増えるって事だしな。
しかもストック数の多いカードを盗まれでもしたら、泣くにも泣けねぇ。
「うふふ! そこは安心してよ、レンヤ! その指輪でカード化した者以外がカードを使用しても効果は発動しないし、最悪、遠隔魔法でカードを破壊する事もできるからさ!」
「なるほど、そんな便利機能がついているんだな! それだったら安心だ!」
「安心してくれた所で...次はこれの説明に入るね。このブーツの名前は【天使のブーツ】と言って、空中を三段ジャンプができる代物だよ!」
「く、空中を三段ジャンプって、空間をちょんちょんって感じにか!?」
「うん、そんな感じにだよ。これを装備しておけば戦闘は勿論の事、高い場所にある薬草とかを採取する際にも、良い効果を発揮してくれる中々に便利なブーツだと思うよ♪」
た、確かにこれがあれば、痒い所に手が届く...そんな感じのあふれるアイテムだな。
でもデザインが......なあ。
「三つ目は...この指輪の説明だねぇ♪ こほん...この指輪の名前は【Dセンブル・リング】。遥か昔に魔物の解体を嫌がった、とある女賢者が知力と智力の全てを以て作り上げたとされるアイテムでさ。その名前が示す様に、倒した魔物を自動解体して素材だけに変換してくれる中々に優れた代物なんだよ♪」
「おお! 自動で解体!? そいつはマジで便利なアイテムだな!」
その女賢者じゃないけど、俺も正直魔物の解体は出来そうになかったしな。
ホント、これからの旅にはありがたい必須アイテムだぜ!
「あ、一応ギルドに魔物の素材を切り分けてくれる『魔物解体屋』はあるよ。でもそこに頼むと解体料...素材代の二割程取られちゃうけどね。だがしかしっ! このDセンブル・リングさえあれば、それもただって寸法さ!」
へえ~魔物解体屋...そんな所があるんだ?
まぁその指輪の女賢者や俺みたいな奴は他にも沢山いるだろうから、あって当然か。
「そして四番目はこれ! ドラゴンの数ある技の中からを三つの技を習得できる究極マジックアイテム...その名も【竜の奥義書】だっ!」
―――え!?
ド、ドラゴンの技を習得でちゃうのっ!?
マ、マジでっ!?
これは少年心をくすぐってくれる、ロマン溢れるアイテムじゃん!
「ふふ~ん。どうよ、レンヤ! ドラゴンの技を習得できる事ってだけでも凄い事なのに、この竜の奥義書を使えば三つも習得する事ができるんだよ!」
わくわくしているレンヤに気づいたルコールが、口角を上げたドヤ顔で竜の奥義書の凄さを自慢してくる。
「但し! ステータス数に依存する技やLV数に依存するスキルは、その値を超えないとスキルが発動しないから、そこんとは気をつけてね!」
「依存...つまり例えスキルを習得したとしても、ステータス数やLV数が必要最適値以上にならないと技を直ぐに使用する事ができないってわけか......」
それはマジで要注意しないとな。
せっかく習得したスキルなのに、それを使う事ができないなんて羽目になったらガッカリも良い所だ。
俺はスキルを習得するタイミングは、絶対に間違えないようにせねばと心に誓う。




