表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
109/288

第百九話・ズキン青年三人組、動揺する


「......安心ねぇ?『殺気』をそんなに剥き出しにしているのにか?」


「「「――――――なっ!!?」」」


俺は取り敢えず、奥の森に待機しているだろう、こいつらの仲間には

気づいていないフリをしつつも、様子見を含めたお前らの殺気には

気づいているぞという牽制をかけてみた。


すると案の定、誰が見ても分かるくらいのレベルで、ズキンをかぶった

青年三人が動揺と慌てる姿を見せてくる。


「おぐ!?ほほう...しょ、初心者冒険者なのに、よくそれに気づいたな。

だ、だがよ、こ、これは別におっさんへ向けた殺気じゃねぇんだよ!」


「そう、そう!先程魔物から襲われてしまってよ、つい殺気立っている

だけなんだよ!な、そうだよな!」


「あ、ああ!こいつの言う通りだ!魔物からやっとこさ逃げた直後だから、

その...まだ殺気が抑えきれてないんだよ...あは、あはは♪」


俺から図星を突かれたズキンをかぶった青年三人は、ズキンで顔が

隠れているのにも関わらず、それでもハッキリと分かるくらいの

パニクった姿を見せ、必死の言い訳と誤魔化しを繋げていく。


「ほう、魔物にねぇ......なぁ、若者よ。ひとつ聞いてもいいか?」


「お、おう、何だ?な、何でも聞いてくれよ、おっさん!」


「うむ。それじゃ、ひとつ聞くが...なんで俺達が『初心者冒険者』だと

分かった?特に俺はどこをどう見ても、見た目だけは年季の入りきった

おっさんグラだと思うんだが?」


とっくにバレているのにと俺は心の中で思いつつも、ズキンをかぶった

青年三人に顔を向けると、思わず吹き出しそうな気持ちをグッと堪えて、

次のこいつらの牽制ポイントを(つつ)いてみた。


すると、


「はぐぅ!?そ、それは――」


この(つつ)きが余程正論だったのか、目の前にいる黒いズキンの青年が

その表情でバレバレなんだけど...と言わんばかりに目を見開き、

言葉を詰まらせる。


「そそ、それはな!そう、こ、こう見えても、俺達はそこそこの冒険者だ!

だ、だからよ、ひと目見りゃ、お、おっさんが初めてですよってのが、

何となくわかんだよ!なぁ、ロング!」


「あ、ああ!そいつの言う通り、俺達には雰囲気でわかるんだよ!そう!

ふ、雰囲気でな!うん、うんっ!」


黒いズキンの青年の失態を右側にいた青いズキンの青年...ロングと呼ばれた

青年が、苦笑を混ぜて必死にフォローすると、それに合わせる様に、

黒いズキンの青年が何度も頭を縦にブンブンと振る。


「と、とにかく、俺達の頼みを聞いてくれませんか?どうかお願い

しますっ!」


レンヤに正論を(つつ)かれてあたふたしている黒と青のズキン青年二人の

少し後ろ方にいた黄色いズキンをかぶった青年が強引に押し退けると、

低姿勢な言葉使いでレンヤに頭をペコッと下げて、改めて頼み事をしてくる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] たまには王女様達サイドの様子が気になりますね( *´艸`)次回も楽しみに待ってます( =^ω^)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ