表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
災難  作者: ゆぁ
4/6

女の子化レッスン2

目覚ましの音で目が覚めた。

布団から出て立ち上がろうとすると、股間に何かの違和感を感じた。

何かと思い見てみると、股間の根元に鉄のリングのようなものがついていた。

遥斗は驚いてリングを取ろうとしても、根元を完全に抑えられていてなかなか取れない。

莉奈が部屋に入ってきた

「おはよう遥香♡ 早速リングが気になってるようだけど、とりあえず気にしなくていいわ! とりあえずシャワー浴びておいで!」


遥斗は言われた通り、シャワーを浴びたが、昨日みたいにしないと怒られると思い、頭にタオルを巻いた後、胸の位置でタオルを巻いた。

その姿で部屋に戻ると、莉奈が椅子に座って待っていた。


「ちゃんと昨日の通りできたみたいね! じゃあ教えた通り髪乾かして、ブラッシングまでやってみせて!」

莉奈は何故かニヤニヤしながらこっちを見てる。


遥斗は何も言わず髪をブラッシングした後ドライヤーで髪を乾かしだした。

昨日の夜やった事だから要領は覚えていたので、髪を乾かすまではなんとかできた。

しかし、この後、ヘアオイルを塗ってブラッシングしなければいけないのだか、その際、昨日約束した事があるのを遥斗は覚えていた。


しかし遥斗は忘れたふりをして、何も言わず髪を梳かしていった。



すると案の定莉奈が

「あーあ 忘れちゃったね! 昨日の約束覚えてない?」

莉奈は真顔で聞いてきた。



「え? 何が??」

遥斗はやばいと思いとっさにシラを切った。


「へー じゃあ思い出してもらおっかな!」


莉奈はポケットから四角い箱にボタンがついたスイッチのようなものをとりだして、おもむろにボタンを押した。




「イィィィィタァァァァァァァ!!! ヒィィィィィ

ヤァァァァメェェェェェェェ!!!」



いきなり股間についてるリングから電気が流れ出し、今まで感じた事のない痛みが襲い、遥斗は床でのたうち回りながら、叫んでる


「リナァァァゴメェェェン! 許してぇぇぇ!」



莉奈はのたうち回る遥斗を足で抑えながら大声で

「昨日何て言ったっけ?? 髪を梳かす時は何て言うんだっけ?? 忘れちゃった?? ねぇ?? 見逃すと思った??」


と言うとスイッチを切った



……ハァハァハァハァ…


「ほら 昨日何て言ったか覚えてるよね?」



「…はぃ…… 覚えて…ます… すみません…でした。」



「じゃあやって!」


莉奈はまた椅子に座ってスイッチを構えてる。



遥斗はあまりに痛いこの仕打ちに完全に心が折れてしまった。

早くやらないとまた電気をくらうと思い、何とか立ってドレッサーの前にすわり、櫛で髪を梳かしながら必死に

「綺麗になぁーれ 綺麗になぁーれ」

と繰り返し莉奈の許しが出るまで言い続けた。


数分後莉奈に止められ

「 わかった? これから言うこと聞かなかったり、約束守れなかったらすぐ同じことするから!」


「はぃ… すみませんでした。」

遥斗はもう二度と電気は受けないようにしようと心から思った。


「それと、敬語だと女の子言葉使いにくいからこれからは敬語は禁止ね! 女の子言葉っていっても小学生低学年の女の子みたいな言葉遣いで話さないと電気流すから! わかった?」



普段ならわかりましたと答えれば良かったが、遥斗ももうさすがに理解していた

「…わかったわ」




莉奈はその答えに満足してスイッチをポケットにしまった。


「じゃあ調教はこの辺にして、今日は今からお化粧とヘアアレンジの練習しましょう 午前中はお化粧の勉強ね!」


と言うと莉奈は(初めてのお化粧)と言う本とDVDを渡してきた


「これを見て練習していけば上手になるからしっかりやるのよ ここにある化粧道具は全て使っていいからね♡」


遥斗は早速渡された本を手に取ってページをめくって読んでいると


「遥香はどんなお化粧がすき?」


唐突に聞かれた。


「遥香は、あまり 濃すぎない メイクの方が 好き」


恥ずかしくてぎこちない答え方だったが、少しでも答え方を間違えるとまた大変なことになると思いながら答えた


「そう 薄くても可愛くなるように頑張ってね! わからないことは何でも聞きなさい」



そう言うと莉奈はベットに寝転びながらスマホをいじりだした。

遥斗は午前中はお化粧の勉強と言われたので、自主的に勉強しだした。


一通り本も読み終わり、DVDを再生すると、メイクの実践練習の内容だった。遥斗はそのDVDに従ってベースメイクからファンデーション、口紅、アイメイクまで生まれて初めて一人でお化粧をした

特にマスカラと口紅を塗る時は恥ずかしさから手が震えたが

やっとの思いで出来上がった


「おおー! 初めてにしてはそれなりになってるじゃん! やっぱり教材がいいからねー!」

と莉奈に褒められた。


「じゃあちょっと休憩して、午後からはヘアアレンジの練習ね!」


遥斗はやっと休憩になり一息ついた。


午後になり休憩も終わるとまたドレッサーに座らされた


「じゃあお待ちかねのヘアメイクの練習ね!

これは私が教えてあげるからしっかりやるのよ! 」

莉奈は遥斗の後ろに立ってニコニコしてる


「さっそくだけど、遥香はどんな髪型にしたい?」


「え? ええっと… 」

遥斗は何て答えるか迷ってると

「ほら! 遥香が好きな髪型でいいよ! もちろんあるでしょ? 泣いて喜んだ髪型が!笑」


莉奈はまるでわかってるかの様に聞いてくる。

遥斗はすぐにツインテールだとわかったが、それはトラウマになってる髪型であったため、言い出すのを躊躇していると


ビリッ!!!


「いっ!!」


ほんの一瞬だが股間に電気が走った!


やばい…

遥斗は焦って

「遥香はツインテールにしたいわ」

と女の子らしく答えた


莉奈はニヤつきながら

「えー? なんでツインテールがいいのぉ?」


「だってツインテールって誰でも可愛くなれるし、女の子しかできない髪型だから…」


「そうね! 確かに可愛くなれる髪型だけど、遥香は可愛くなりたいの?」


「うん 遥香は可愛くなりたいの」


遥斗は精一杯可愛い女の子のように答える


「わかったわ! そんなにツインテールにしたいならしてもいいわよ でもまずはポニーテールから始めましょ!」


莉奈は遥斗に自分からツインテールにしたいと言わせたのに結局、ポニーテールの練習にしてしまった。


「ツインテールをするにはまずはポニーテールを覚えてからじゃないとおかしいでしょ? 楽しみはとっておこうね♡」


遥斗はツインテールにしたがってる女の子みたいに扱われ、まんまとしてやられた



「じゃあまず前髪を残して、頭の上の方でポニーテールをつくろっか! やってみて」


遥斗は言われた通り自分の長くなった髪を一つにまとめ、なるべく上の方に持っていった


ヘアゴムを忘れたため、左手で髪を抑えながら、ドレッサーの引き出しを探すその姿は完全に女の子っぽい


茶色いヘアゴムを見つけ、見よう見まねで髪を結びつけ、鏡を見てみるとお世辞にも綺麗とはいえない出来だった


「ちゃんと髪をまとめたあと、ブラシで整えてから結ばないとダメよ! 私が一回やるからよく見てて」

莉奈は自分の髪を丁寧にまとめ、ポニーテールをつくっていく

さすがは女の子だけにあっという間に綺麗なポニーテールができた


「わかった? じゃあもう一回!」


遥斗はその後何回も結んでは解き、結んでは解きを繰り返し、やっとある程度綺麗にできるようになった


最後にポニーテールをつくった時、莉奈が大小様々なリボンを持ってきた


「じゃあ上手くできるようになったから、リボンつけよっか? 遥香どれがいい?」


「えーと、これにするわ」


遥斗は水色で少し小さめのリボンを選んだ


「うーん ダメね! これにしなさい」

莉奈は遥斗に聞いたにもかかわらず、大きい赤いリボンを取って、遥斗の髪に結びつけた。


「はい完成ー♡ 可愛いわよ遥香!」


「あ… ありがとう!」


「頭を振ってごらんなさい!」


遥斗は言われた通り左右に頭を振ると、首の後ろで髪が揺れて、くすぐったい


「もっと振って!!」


さらに強く頭を振ると、髪が顔に当たる…


「そう そうやって頭を振ると、自分がポニーテールにしてるのがよくわかるし、女の子の自覚も芽生えるから、これからは 振って って言ったら頭を振るのよ!」


莉奈の言う通り、ただ頭を左右に振るだけなのに、髪の毛が首や顔にあたり、嫌でも自分が女の髪型だと自覚してしまう。 さらに普段使わされてるトリートメントのせいで自分の髪から女の子の匂いがしてくる。


「ポニーテールは一通り出来るようになったから、次はコテの使い方を覚えましょう!」


莉奈はよく女の子達が髪を巻くためのコテを持ってきた。



「熱いから気をつけるのよ! 使い方はこうやって… 」

莉奈は自分の髪で使い方を教えてくる

「巻けば巻くほどゴージャスになるから、好きなだけ巻いていいよ!」


遥斗はポニーテールを解き、コテを使い自分の髪を巻いていく。

本当にゴージャスな雰囲気になり、女らしさも上がった気がした


コテの使い方は意外と簡単で遥斗でもすぐ出来るようになった。


「こんな感じでいいかしら…?」

遥斗は髪を巻き終わり、莉奈に見せてみた


「可愛いわよ 遥香! 笑ってみて」


遥斗は言われた通り笑顔を作り、改めて鏡を見るとそこにはお化粧をして女の子の髪型をした遥斗がいた

なぜかその瞬間ふと我に返って〝何で自分はこんな事になってしまったんだ… 僕は男だ 男なのにこんな女みたいな髪型にして… あの電気さえ… あれさえ無ければ……〟


遥斗は急に暗い顔になり、うっすらと涙を浮かべてるの

「遥香? 急にどうしたの?暗い顔して もしかして嫌々やってる?」


遥斗は咄嗟に切り替えて

「いえ そんな事ないわ 女の子になれて嬉しくって……」


「そうよね! 嫌々やるわけないよね 遥香は女の子になりたくて仕方ないんだもんね?」


「遥香は女の子になりたいの…」


「ごめんごめんそうだよね!笑 じゃあいよいよ遥香がやりたがってたツインテールの練習しましょう 」


遥斗は朝からずっと女の子レッスンという屈辱行為をやらされ続けていたため、さすがに疲れが溜まってきていた


「ちょっと休憩してもいいかしら…?」

莉奈にお伺いをたてると


「そうね! じゃあ今日のところはこの辺で終わりましょう それならもうお風呂に入ってきていいわよ」


珍しく遥斗の意見が通り、遥斗はお風呂に入った。



いつものようにタオルを巻き、部屋に戻ると当然のように髪を乾かす


髪を乾かしてる途中で莉奈が入れ替わりでお風呂に入っていった


遥斗は一人になり、髪を乾かし、ブラッシングしているとなんとも惨めな気持ちになってきた


こんな事毎日やっていたら本当に女の子になってしまう…

外見は無理矢理変えさせられ、内面まで女になったらもう戻れない…

なんとかして夏休みが終わるまでに男に戻らないと…


そう思いながらもヘアオイルを塗り込み、一人であったが「綺麗になぁーれ 綺麗になぁーれ」といい髪を梳かしていく


こんな小さな女の子みたいなセリフを一人で言わされている現状はとにかく屈辱だった…


「綺麗になぁーれ… 綺麗になーれ… きれいに…


遥斗は泣いていた


無理矢理長くされた髪を自分で梳かす屈辱は莉奈の前ではまだしも、一人でやるには耐え難かった


ついには声を上げて泣いてしまった

「うぅぅ…… うぅぅ… ぐすっ…」


そこへ莉奈がお風呂から上がり、部屋に戻ってきた


「どうしたの遥香ちゃん? 涙なんてながして 」

莉奈は優しく遥斗に寄り添ってきた

「 うぅぅぅぅぅ…」


「可愛そうに… 男なのに女の子みたいにされてそんなに辛い? もう女の子になりたくない?」


莉奈は遥斗の気持ちがわかってるかのように優しく聞いてきた


「うん… もういや…だ…」

遥斗は莉奈の優しさに甘え、本心を言ってしまった



「そっか… そんなに嫌なら男に戻してあげよっか?」


「…え??」


まさかの答えが返ってきたので遥斗は顔をあげると


「私もちょっと悪いと思ってたの… 遥斗くんは男の子だもんね… ごめんなさい もう男に戻っていいわよ… 」


こんな簡単に戻れると思っていなかったが、遥斗はこのチャンスを逃すまいと、立ち上がり着ているフリフリのネグリジェを脱ごうとした

すると…






ビリリィィィ!!!!


「イヤァァァァァ!! イィィィィ!!タァァァ!!」

股間に強烈な電気が走る


「うっそぉーー!笑 嘘に決まってるじゃない! 何勝手に脱ごうとしてるのよ! 男になんて戻すわけないでしょ?笑 あなたは24時間365日一生女の子になるのよ! 」


「イィィィィヤァァメェェェ」

遥斗はまた床でのたうちまわっている


「ほらほら!その股間についてる惨めなチンコが電気で使い物にならなくなっちゃうわよ!笑 あぁー本当の女の子になっちゃうぅ!!笑」


莉奈は笑いながら遥斗を見下して、一通り笑った後

電気を止めて


「あなたは誰?」

急に真顔で聞いてくる


遥斗はうずくまりながら答えた


「わたし…は… 星宮……… 遥香です…」


「そう あなた男の子? 女の子?」


「…わたしは……女の子…です…」


「どんな女の子なの?」


「髪が長くて… お化粧が…好きな…女の子です」


「じゃあ明日は何がしたい?」


「お化粧の練習と…ツインテールにしたい…わ…」


そういうと莉奈は遥斗を抱きかかえて

「明日も大変だからもう寝なさい はるかちゃん!」


といい遥香を布団に入れ寝かしつけた。


遥斗はまだ股間が痛く、うずくまり、布団の中でシクシクと泣きながら眠りについた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ