表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/89

オスカとの戦闘(1)

 隆二がオスカと戦闘を始めた同時刻。

 ストラスフォード国城下町。

「これ、おいしそう!食べよう!」

「少し待ってください。ゴールドを準備しますから」

 並んで歩いているのはステルダム国王女エミリー・スチュアートとその侍従テミス・コロミー。

 2人ともつい先ほどまでストラスフォード国の城内にいたが、当初の予定通り大人達の面白くない話を延々と聞かされそうだったので、ほとんど抜け出すようなかたちで城から出たのだ。

 

 ちなみに、町中の視線が2人に集まっているのだが当の本人達は気づいていない。

 視線が集まっている理由は簡単で、エミリーはウェーブのかかった銀髪にお淑やかそうな顔、テミスはショートヘアのダークブラウンの髪に凛々しい目元であり、タイプは全く違うが2人とも美少女の分類に入るのである。

「おいしい!お城でも出してもらおうかな」

「干し肉ですね。頼めば出てくると思いますよ」

 王族が干し肉のような食べ物を食べることは少ないため、エミリーにとっては初めて食べたのだ。

 前々からエミリーは豪華な食事よりかは庶民の味の方がいいと考えていた節がある。

「もっと食べに行こう!」

「あ、ちょっ!リュウジさんを探すのはどうするんですか!?」

 2人の少女が騒いでいる姿を町中の人は暖かかな視線で見ていた。結構下心を含む視線もあったが。



***



 オスカが振るう爪を隆二が剣で受け止める。

 その光景が何度か繰り返されたとき、

「これではきりがないであるな」

 オスカが魔法陣を展開させた。

 さっきまではつばぜり合いのような状態だったが、そこから一瞬で後方に飛翔し魔法を発動させた。

「『光の雨(ライトレーン)』」

  魔法陣から出現した光の槍のような物が雨のように降り注いだ。

(HPはあるけど無駄な怪我は減らしたい)

 それを隆二は空間防御(バリア)を使って防御する。

「知恵は働くようであるな。だが私にも武器はあるのだ」

 一瞬で間合いを詰めてきたオスカは隆二を薙刀で薙ぎ払った。

 ギィィン!!それを隆二が剣で受け止める。

「ぐぅっ!何て馬鹿力だ!」

「この薙刀の武器スキルは『使用者の攻撃力を30パーセント増加させる』だ。大規模な攻撃や必殺攻撃のようなものは使えんが、なかなかに効くであろう?」

(ギリギリ受け止めきれるな。だがこれじゃあこっちの体力が持たない!)

 隆二はオスカの猛攻を受け止め続ける。

(何か打開策はないか!?)


「リュウジさん!『ブースト』を使えば少し攻撃力が増します!」

 打開策はノンからもたらされた。

「そうだ!『ブースト』!」

(ヤツの攻撃力はエクストラスキル開放に武器スキルを足しても俺と同等くらい。なら『ブースト』を使うことで俺の攻撃力の方が強くなるはず!)



***



 オスカと隆二の戦いが激化する中、ある部屋で影が動き始めた。

「あの、野郎!無茶苦茶、やり、やがって!」




 『限界突破(リミットブレイク)』のあるダンジョンの戦い

 現在の状況

神崎隆二…戦闘中

ノン・マティス…戦闘可能

オスカ・ヘンリー…戦闘中

仮面の男…戦闘可能。現在地不明

 戦闘不可能者

ルイス・ハーン

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ