やっとの思いで目的地
ドラゴンのドロップアイテム整理中。
ドラゴンの皮…3枚
ドラゴンの爪…2個
ドラゴンの目…2個
ゴールド…30000
いい素材なのかイマイチ分からない。ゲームみたいに星5やら星4みたいに表してくれればだいぶわかりやすいんだが。
そして、ゴールドだ。ゴールドが金か?30000ゴールドで何を買えるんだろう。
そこで俺は不吉なものを見てしまった。
『プレゼントボックス』
ーーギフトが届きました!!
ギャー!また俺の魔王化が進んでしまうものがきたー!
心の中でそう叫びながらギフト開封!
ゴールド…9999999
回復ポーション…99個
聖剣
剣…パーソンプロテクション
銃…デザートイーグル.50AE
おおー…またヤバイやつがきた。
ゴールド9999999ってヤバそう!ドラゴン倒して手に入れたのが30000ゴールドだから、結構大金持ちじゃね?
ポーション99個って俺『自動ヒーリングスキル』があるからほぼ必要ないんすけど!
そしてこの剣。刀身が黒いが、光沢が見える。なかなかいいやつじゃないか?
デザートイーグル.50AE。これは俺が愛用している拳銃だ。高い貫通力や打撃力をもつ。多分拳銃の中でも上位に入る威力じゃないかな。
なぜ、俺の愛用している拳銃がギフトボックスで届けられたかは分からないが、これ以上悩み事が増えるとハゲそうなのでやめておくことにする。
さて、当初からの悩みであったここから一番近いとされる、『ステルダム』という国への行き方だ。
行き方っていうか、まだ場所も分かんないけどな。
ふとマップを見ると赤い点が近づいているのが見える。
複数あるが、今回は人間と思われる。
だいぶ近くなっているが、多分こちらに勝手に来る方角で進んできているので、ここで待っておく。
――数分後
「あの、すみません。ここでドラゴンを見ませんでしたか?」
やっと俺のところに来た赤い点…金髪美少女が俺に話し掛けてきた。
「それなら俺が倒しました」
聞きたいことはこちらにもあるのだが、先に相手の質問に答える。
「え!?ドラゴンを1人で倒したんですか?」
驚いた調子で聞いて来る金髪美少女。
「はい。そうです。どうしてここにドラゴンが来たのが分かったんですか?」
答えるかわりに、聞きたかったことその1を聞いてみる。
「本当に1人で倒したんですね…えっと私たちはあなたが倒してくれたドラゴンを『ステルダム』で戦ってる最中に逃してしまって、『追跡魔法』を使ってドラゴンの反応を辿りながらここに来たんです」
ん!?『ステルダム』で戦ってる最中に逃した!?
俺は金髪美少女の肩を持ちながら言った。
「俺『ステルダム』に行きたいんですよ!送ってもらえませんか?」
「す、『ステルダム』に行きたいんですか?それなら私たちはこれから『ステルダム』に戻るので一緒に馬車に乗りますか?」
金髪美少女が俺に少々ビビりながら答えてくれた。
「お願いします!」
俺は頭を深く下げてお願いした。
「あ、質問いいですか?」
俺は1番重要な質問を聞いた。
「あなたは、このゲームのプレイヤーですか?それともNPCですか?」
「ゲーム?プレイヤー?どういう事ですか?」
どうやらプレイヤーではないようだ。金髪美少女の頭の上に、『アン・ストレテス』というプレイヤーネームのような表示があったからプレイヤーなのかと思ったが。
だとすると、この金髪美少女はNPCということになるが、だいたいのゲームはキャラクターの名前などの横にNPCと分かるような表示があるが、それもない。
用意ができて、馬車に乗って人数を数えてみると金髪美少女の他に3人女子がいた。
さらっと挨拶を済ませ時間ができたので、外の景色を眺めてみる。
見渡す限りの平原。こんなに広大な平原は見たことがない。
もしかしたら本当に異世界に来たのかもしれない。
この説が俺の中で有力になり始めた。
馬車に揺られ時間がたった頃。
「ここが『ステルダム』ですよ」
外を見ていた俺に金髪美少女が知らせてくれた。
窓から顔を出して見たその都市は、馬車が入るところに大きな門があり、その横には鎧を着た衛兵みたいな人がいて、門の先には中世のような建物が並ぶ街並みがあった。
いかにもそこは、異世界を思わせる光景が広がっていた。