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異世界は最初からステータスカンスト 作者:宮城タクト
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このつまらない世界の終了

 あ~面倒くさい。
 今日も学校行って授業受けて帰ってくるだけ。
 てか、体育祭とかいらねーし。準備も面倒。本番もだるい。

 俺、神崎隆二(かんざきりゅうじ)は今の生活についての愚痴を漏らす。

 唯一の楽しみはゲームだ。
 ゲームのイベントでは、世界ランキング上位にくい込んだことがある。

 両親は、母は病死、父は仕事で死んだ。

 父はよく、「死んだら俺はまた、あそこに戻るのか」などと言っていった。
「どこに戻るの?」
 と、聞くと決まって父は
「冥界だ。日本ってのは神国だ。神が唯一この世界で好きな様にできる場所だ。何故なら神が普通に暮らす世界からこの日本に転生したのが俺なんだから」
 冗談でいつも返す。今思えば父はよくラノベを読んでいたから、そういうのに憧れたのかなと思う。

 俺の仕事は、父がしていた仕事。
 仕事は大雑把に言ってしまえば戦闘職だ。
 現代で戦闘職は無いと思っている人はたくさんいると思うが、俺がそうなのだ。

 誰かから依頼を受ける。まあ大体は暴力団を捕まえてほしいだとか、滅多にこないが海外からの依頼であればテロ集団の制圧だとかだ。
 一人でするわけではないが、結構怪我をする。
 報酬は結構もらえるが、それに対してのリスクが高いのがこの仕事の難点だ。

 鉄砲やら、まあ俺は近距離戦であればゲームっぽいというだけで剣を使ったりして戦っているので、戦闘スキルは高い方だと思う。




 今回の仕事内容は暴力団の制圧だ。
 この手の仕事は慣れているので、今回は怪我なくクリアできそうだ。
 仲間が5、6人いるが敵の様子が変だ。

 敵のアジトへ潜入してから会った敵の数はたったの5人。
 依頼書には最低でも30人はいると書いてあったのだが。

 特になんのトラブルもなく、最後の部屋に到着。

 もう敵は逃げたのかな。

 その油断が致命的なミスだった。
 最後の部屋を一応警戒しながら開ける。
 部屋の中央付近まで潜入成功。 

 案の定敵は1人もいなかった――

 と心の中で思ったとき、部屋の中の電気が一斉に点いた。
 驚く俺の目に映るのは、こちらに銃口を向ける複数の男たち。

「あばよリュウジ」

 最後に言われた言葉は俺のコードネームだっただろうか。
 最初の仕事のときに、コードネームが必要と言われ自分の本名をカタカナにしただけの名前だ。

 俺に銃弾が撃ち込まれる。

 あーもう死ぬのか…。
 この世界に未練などない。
 特別中のいい友達も、親戚もいない。

 でも、もう少し楽しい世界に生まれたかったな。

 いつか夢見たVRMMO。ラノベではよく題材にされ、最近では開発も進んでいるというニュースも聞いたが俺が生きている間にはとうとう完成しなかった。

 あんな異世界に行ってみたかった。



***


「結局お前には父親らしいことが何もできなかったな」

「最後に1つ父親らしいことをやってやろう」

「楽しい世界だ。お前が望んだ様な異世界だ」

「大丈夫。お前なら必ず生き残れる。ささやかなプレゼントとしてお前のステータスをカンストさせておこう」

「まあこんなことしなくてもお前は大丈夫そうだが、ここは父親をやらせてくれ」

「頑張れ。いつかまた会える時が来る」

「お前は神先(かんざき)の一族なのだから」

「神の先をゆく一族なのだから」

「いくつもの転生を繰り返し、子孫を残してきた一族なのだから」



***



「ここはどこだ?」
死んだと思って目を開けた瞬間。目に映ったのは、知らない場所だった。
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