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呪われた転校生  作者: にごう
3章:新瀬典貴
79/80

79話 転校生

色乃が現れることなくさらに2年が経ち俺達は高校2年生になった。色乃を想い続けて俺は物思いにふけることが増えた。

今日も教室の隅で外を見ながらため息をついていると

『今日も黄昏れてるな~!』

そう言われて振り向いた所にいたのは光馬だった。あれから光馬は身長が伸び180cmになっていた。元々俺の方が高かったのだが抜かれてしまった。まさか光馬を見上げる日が来るとは思いもしなかった。

『悪いかよ?』

俺が答えると光馬は嬉しそうに俺の頭を叩いた。定期的にこのようなやりとりがあり俺が光馬にむかついてばかりであった。


すると廊下側から声が聞こえた。

『光君!典貴!もう始業式始まるよ!?』

声の主は葉月だった。俺達は偶然高校が同じになりそこで光馬と葉月は意気投合し付き合い始めたのだ。

『はいはい、惚気野郎は幸せそうで羨ましいよ』

俺は光馬に言い返してやった。最初は光馬も恥ずかしそうにしていたんだが最近は

『お前も色乃が帰ってくるまでの辛抱だろ~?』

と楽しく言い返されるようになってしまった。

俺達は三人一緒に廊下を歩いて体育館へ向かった。最近学校内ではこのようにこの三人で行動することが増えた。

『それより葉月、やっぱり色乃と連絡は取れないのか?』

光馬が葉月に聞いた。すると葉月は残念そうな顔をした。

『うん・・・・・・連絡ないよ・・・私にも連絡先教えてくれなかったから・・・』

色乃は俺達の周りの誰にも連絡先を教えることはなく行ってしまったのだ。


今日から2学期が始まる為始業式が体育館で行われた。俺達は校長のつまらない長話を退屈そうに聞きながら立っていた。すると後ろの方から小さな話し声が聞こえてきたのだ。

『おい、うちのクラスに転校生が来るらしいぞ?』

『マジかよ!男子?女子?』

『それが女子らしい。しかも凄く可愛いらしいぞ』

『よし!テンション上がってきた!』

言葉の通り声が大きくなってしまい壇上で話していた校長にまで声が届いてしまった。

『そこの二人!うるさい!後で職員室に来なさい!』

そう言われてその二人はしょんぼりしてしまった。それにしても転校生が来るというのは本当なのか?俺は思わず色乃のことを思い出してしまった。


始業式が終わり教室に戻る途中葉月が俺に話しかけてきた。

『典貴!聞こえてた!?転校生だって!色乃じゃない?』

葉月がそう言うと俺は顔が熱くなった。赤くなった俺の顔を見て葉月がニヤついていた。

『そ、そんなことわからないだろ!変に期待させるなよ!』

『期待してるくせに』

葉月はそう言い残して光馬と先に行ってしまった。


新学期ということでホームルームが始まろうとしていた。そしてチャイムが鳴ってしばらくすると担任の先生が教室に入ってきた。

そして教卓の前に立つと号令をした。先生は全員が座るのを確認してから息を吸って声を出した。

『すでに知っている者もいるようだが今日からこのクラスに新しい仲間が増える』

先生はそう言うと廊下の方へ顔を向けた。

『入ってきなさい』

そして教室の扉がガラガラと音を立てて開いた。

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ブログ にごうきち Twitter @nigo_do_vi
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