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愛「愛さんにぴったりの仕事が罰ゲームとか聞いてないんだけど……」
愛と彼方はFUM氏が企画した何でもランキングでビリを取り、懺悔のなかの一つとしてお悩み相談所をやっているようだ。
彼方「それ罰ゲームって言うのかなぁ?でも、結ヶ丘の子から相談が来てたよ〜」
愛「カナちゃん、それ、どんな手紙?」
彼方「うーんとねぇ……」
虹ヶ咲学園お悩み相談所 御中
こんにちは。結ヶ丘女子高等学校2年生の米女メイと申します。私は、中学校の時に同じクラスで、よく話していた園田簿夢(読み:そのだぼむ)さんという方に恋をしていて、もう少ししたら告白しようとしているのですが、私は男口調で喋るので彼は本気で言っても聞いてくれないと思います。あと、もう2年も経っているので彼に彼女がいるんじゃないかと思うと、心配で……。そこで、お二人の力をお借りしたいのですが、よろしいでしょうか?
メールアドレスは……(中略)……
よろしくお願いします。
米女メイ
愛「あれ、四季ちゃんじゃないんだ……」
彼方「? よくわからないけど、まずはメイちゃんを読んでお話を聞こう〜」
そしてその週の日曜日に、愛と彼方はメイと喫茶店で待ち合わせることにした。
メイ「お願いします」
愛「ちーっす!タメで良いよ〜」
彼方「あんまり飛ばしすぎないようにね〜」
メイ「あ、ああ……」
彼方「つまり、メイちゃんは簿夢くんに告白したいんでしょ?」
メイ「ああ。昔から気になってたんだ」
愛「つまり、プロポーズ大作戦ってこと!?Oh,Baby No maybe.愛無くして情もない〜♪」
彼方「あ、でもそれをしずくちゃんがいる前で言っちゃうと使い方間違えてるってお説教されるから気をつけてね〜」
メイ「で、私はどうすれば良いんだ?」
彼方「こういうのは愛ちゃんが得意だよね〜」
愛「うん!当日になったら簿夢くんを誘導するからね!でも、どうやって誘導しようか……」
彼方「そこまだ考えてないの〜?簿夢くんとFUMさんは比較的よく話してるらしいから、FUMさんに頼んで喫茶店まで誘導してもらったら〜?
愛「そうだね!そうしよう!」
メイ(私、置いてかれてないか?)
こうして二人はFUMに簿夢の身辺を聞くことにした。
愛「FUMさん、簿夢さんに彼女はいるの?」
FUM「いないはず。いたとしても振られてるはずよ」
愛「良かったぁ……」
FUM「ところで、何で急にそんなこと聞いてきたの?」
愛「メイちゃんが簿夢さんのこと好きだから、告白させるの!」
FUM「なーるほどねー。次の木曜日は簿夢フリーらしいから、その日にやらせよう!」
愛「いいね!ありがとう!」
そして運命の木曜日。
FUM「簿夢〜」
簿夢「FUM先輩、どうしたんすか」
FUM「今日喫茶店で友達と一緒に話すんだけどさ、一緒にどう?」
簿夢「暇だから行くわ」
FUM「おっけー、じゃあ放課後一緒に行こう」
簿夢「押忍‼️」
彼方「ついにこの日が来たね……」
愛「でも、簿夢さんとならうまくやってけるよ」
彼方「でも、簿夢さんが歩夢推しって聞いてたから、どうなるかね」
愛「簿夢さんが歩夢推し……あひゃひゃひゃひゃひゃ!」
メイ「この人たち大丈夫かな……とりあえず、何から何まで、ありがとな」
愛「いやー、お安い御用だよ!後マスター、BGM明日晴れるかなに変えといて!」
マスター「はーい」
しばらくして、FUMと簿夢も喫茶店に着いた。
FUM「メイとたくさん話してね」
簿夢「あ……はい……」
メイ「急に呼び出してすまない。大事な話をしに来たんだ」
簿夢「どんな話?」
メイ「私、簿夢のことが好きなんだ」
簿夢「え!?」
メイと簿夢の話に耳を傾けながら話す愛と彼方。
彼方「二人結ばれて良かったね〜」
愛「長く続いて欲しいね!」
おしまい。