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自分の価値を主張するための、ただ一つの権利  作者: Coppélia
Convictions are more dangerous enemies of truth than lies.
6/24

The higher we soar, the smaller we appear to those who cannot fly.

プロファイルされる性格から鑑みても、付き合うのが面倒な、気難しいのは右隣だろう。


少なくとも学生時代の「彼」は「暴走族」という「仲間」達に囲まれているし、「早朝」時も、結果的に「大人の理論」にしてやられてはいるが、デビュー契約の条件は当時のバンドのメンバーと共にあることである。


この条件にしなければ、もっとマシな契約もあっただろう。求められたのは「彼」だけである。


本当に「彼」が利己主義で「狂って」いれば、もっと好条件を選べたと推測できるこのエピソードからも幼馴染な左隣の離反は、当時、相当な衝撃であると想定される。


なお、左隣のプロファイルは、あまり変化を好まない、プライドが高い、である。一言でいえば「保守的」である。


左隣は言葉数も露出も更に少ない。この左隣の離反は、変化し続ける「彼」に常に引き摺られることに疲れたのかもしれないし、当時はこれくらいなら別にいいだろう、とどこか驕っていたのかもしれない。


もしくは変わり続けられる「彼」に「嫉妬」したのか。


「正午」過ぎてからの左隣の文章は「時間を巻き戻したい」と願う気持ちが強く出ている。どちらかといえば、左隣はあくまでも「彼」の幼馴染であり「競争相手」とかではない。


だからか、解散から8年後「彼」が精神的に追い詰められきった時に会いに行っている。また、ファンクラブの会報にも寄稿している。「彼」の「早朝」時の出来事に対する決定打の1人であるにも関わらず、左隣は「彼」に接することを許されている。


私生活のイベントでは第二子が産まれている。

そう「彼」は、ずっと1人、ではない。支えるスタッフも含めて、「彼」は「群れ」の長であり続けていた。


何処にあっても、責任を持ち続けて、なお「フロントマン」として、あり続けた。おそらく面倒見はよかったのだろう。


だが、この「彼」がピークを迎える「午前11時頃」、30歳前後における「彼」のパブリックイメージは真逆である。


「孤高の帝王」


としか言い表せないイメージに「彼」はなった。

そして現在まで「Charisma」と称され続ける。


「早朝」のやんちゃな、若者らしいイメージとは真逆の、落ち着いた、孤独と絶対的な支配者のイメージが構築され「彼」はピークを迎える。


僅か5年。

あまりにも急速に変化した「彼」は1992年12月初旬。

渋谷の街を、真っ赤に染め上げた。

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