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自分の価値を主張するための、ただ一つの権利  作者: Coppélia
Convictions are more dangerous enemies of truth than lies.
2/24

There are no facts, only interpretations

さて、まずは概略から確認しようか。


「彼」は音楽をメインとしたいわゆる「芸術家、アーティスト」である。この記述の時点ですでに還暦を迎えられている「過去」のアーティストだ。


また「表現」された以外の「彼」の経歴は本来なら隠されていた。とある事件をきっかけに、世の中に流布されただけで本来なら最後まで伏されていたのだろう。


全体的に俯瞰すると「彼」の経歴は調べた限り、信憑性があるかは、わからないものがあまりに多い。


本人の言動が、変容し続けるから余計にそう思わせるのかもしれない。発言も「時系列が合わない」ことが多い。


ただ、何せ非常に若い頃から、大スター様、である。

適当に発言しただけで、ファンはパニック、gossip屋は楽しくて仕方ないだろう。まあ、一貫性はあまりない。


少なくとも「彼」の発言を追う限り、学生時代は反社会的な活動をなさっていたようだ。今なら、コンプライアンス的にアウトである。


当時の法律で10代なら前科は付かないし、おそらく「ありがち」だったのだろう。


昭和時代にありがちと言っては、一括りすぎるかもしれないが、ごく若い頃に成功してそのイメージのままに今もあるという、非常に稀有なケースだ。


あくまで事象と本人の発言だけを追えば「彼」は「彼」自身のためにバンドを作り、そして、ソロアーティストとして活動を終えている。


なお「彼」が作ったバンドは「彼」が望まぬまま、解散宣言もなく、消滅している。


そういう意味では信憑性が低い情報の中にあった「バンドの正式な継承者」という考えは間違いだろう。


そもそも、そのバンド自体が「彼」のためのものなのだから。「継承者」ではない。「持ち主」だ。


「彼」は、昭和の終わり、1985年頃から平成初期の1995年頃までが、いわゆるピークのアーティストだ。


よく言っても、平成中期の始まりである2000年頃までが限界だろう。


しかし、調べた限りでも、その後の世代のロールモデルを作った、といえるほどのCharisma性と、あまりにも的確な先見の明、そして勝負運が強いタイプと推察される。


残念ながら、最終的に「彼」は体調不良により令和を迎える前に実質引退をしている。


さて、この不思議過ぎる「彼」。

何故、不思議なのか。そう感じるのか。


それは、おそらく唐突にイメージが変更されるからである。


若い頃、25歳ぐらいのインタビューでは「自分の音楽を追求する、ファンの為に音楽をしている訳ではない」など、中々尖った発言をしている。


実際にバンド時代の初期の頃は、社会への皮肉に溢れた歌詞や言動が多い。


一方で、ソロアーティストになってからは、バンド時代から変わりつつはあったが、テーマが「愛」に変わっている。


「彼」が人生の「正午」に差し掛かってからは、更に変わり「ファンサービス」が多くなっている。40代ぐらいから肉声としての資料が多少残っている。


18歳から56歳まで「彼」自身が何を考えていたのかは、わからない。だが「彼」は途中で考え方をほぼ真逆に変えている。


現在から過去を振り返る。

この変わったプロファイルの持ち主。


一体、本当に実存したのだろうか?

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