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炎の七番勝負~ザ・セカンド~

土曜日の20時更新です……

 二回戦? キツネの三助くんが出てった。

 

 すんごいイキった感じで、義手に電飾の付いたでっかいハンマーしてたけど。

 

 神様チームが三助くんのおばあちゃん出してきたの。また後出しで。おばあちゃんはキツネの妖術使いらしくて神様と仲良しなんだって。

 

「婆様とはムリ!」とか「ハーレム終了!」とか泣き叫びながらリタイアしてウサに叩かれてた。

 

 次。三回戦ね。

 

 元漫画家の里見さん出て来てちょっと驚いた。ウチの子、人間も戦わす気かよ。つか、よくやる気になったなあの人。

 

 あ、こっちチラッて見た。手、振ろ。イェ~イ。

 

 細いけど大丈夫なのかな。一応トレーナー着てるから準備はオケか。

 

「兎~ッ、そっちは人でよいのかあああ」

 

「いいよー、本人出たいんだってー」

 

 シュッシュッてやってるよ里見さん。マジでやる気なんだね。ヤバ、この人!

 

「おやおや。あっちは小猿さんのお出ましだガルル」

 

 ロッキーが唸ってる。 

 

 筋肉トイプーの言う通り。お猿の子供ちゃんキタ。

 

 ……何か落ち着きないなーあの子。帰りたいんじゃないの?

 

「母ちゃん! 母ちゃん! 怖いいッ」

 

 やだアアアアアアアァァァんッ!

 

 ママ呼びながら泣いてんじゃーん。

 

 だ、抱き締めてあげてぇ~。敵なんだけど。今、母性を羽交い締めにされてます私。

 

「相手ビビってるよ~里見ィ」

 

「叩き潰すんだ里見さん! こてんぱんにねッ」

 

 何言ってんだウチの子達は。ロッキーがやけに荒ぶっとる。やっぱ犬猿の仲ってヤツ?

 

「任せとけウサ、ロッキー! これなら倒せる」

 

 おい、漫画家崩れ。通報すんゾ。

 

 あ、負けたら街滅ぼされるんだっけ。う~ん、でもあんなおチビと戦うなんてないワー。神様大丈夫なんかアタマ。

 

 仕方ない。目立つのヤなんだけど。

 

「……里見さーん」

 

「リンさん? リリリンさああああああん!」

 

「相手子供ちゃんだからー。怖くないやり方で勝ち負け決めてあげてくださーい」 

 

「わ、わ、わかりましたあああああああああッ」 

 

 良かった。解説席の二匹からブーイング出たけど、神様何も言ってこないし。お猿さんも少し落ち着いたみたい。里見さんと話し合い始めたね。

 

「ボクは里見洋介。君、名前は?」

 

「…………マサル。怖いコトせぇへん?」

 

「しないよマサル。リンさんにお願いされちゃったからな~。この街が滅ぼされてもしない」

 

「うん、わかった! じゃ、ベッタンやろベッタン」

 

「ベッタン?」

 

「コレ。ぼくブルースリーの十枚持ってる!」

 

 ふふ、マサルくんが嬉しそーにメンコ見せて……何か古くてボロボロのヤツ。大切に持ってんだ。お、おキャワ~。

 

 五枚ずつ分けて早速メンコ勝負開始ね。

 

 あっとゆー間に里見さん負けちゃった。肩痛めたんかな? ターミネーターみたくうずくまってる。

 

「里見ィ~! へぼティンコ野郎~!」

 

「小猿如きにどーゆーコトだい里見さあああんッ」

 

 現場から厳しい叱責が飛び交う中、走って逃げてく。彼、いつもこーやって逃げてんのかな……と思わせてくれる後ろ姿。

 

 少しキュンてした。ほんの少しだけどね。 

 

 さぁ! 続く四回戦は、と。

 

 二連敗しちゃって結構ピンチかも。次のこっちの面子は……

 

 出ました! 私の知る限りこの世で一番ヤバい動物。パンダのパン田さん。

 

 対戦相手は……

 

 ハトが一羽。ぽろっぽー、て。

それではまた……

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