晩秋のプロムナード
とりあえず今回で終わりにします(未完ですけど)
ずっと読んだくださった方、いらっしゃいましたらありがとうございました…
咳が出る。鼻水も。
熱はないみたい。特にしんどいって事もない。
ウサが心配そうにしてるけど多分風邪だと思う。別に病院に行く程でもないし。インフルだったら行ってるけどねー。
ちな、私インフルのワクチン打ってません。ワクチンは打たない主義。コロナも全然打ってないし。
「お薬買って来ようかリン?」
「ありがとうウサ。でも平気だからゴホォエホッ」
白うさぎが緑のジャージにしがみついてくる。今日はお天気いいし堤防へ散歩に来てる。
「お日様が気持ちいいねぇズルズルルー」
動物に人間の風邪は移んないらしいから。そこは気にしてない。せっかくだから晩秋ってヤツ? 楽しんでます。その辺の木々も紅く色づいててキレー。
「……お家で休んでなくて平気なの?」
「大丈夫ゲホゲホ! ウサ。見て、川面がキラキラしててギレイだぐぉフォッ」
他に人居ないんでマスク、しなくていいよね。鼻水垂れてたみたいでウサがティッシュで拭いてくれた。
「久しぶりに鬼ごっこやろっかゴホ。ウサ、ゔぉえッ」
追いかけると逃げるウサ。キャッキャ言ってる。
鼻呼吸出来なくてすぐ息アガる私。それにしてもすばしっこいなこの子。
「けーッ、けーッ、けーッ」
「リン、呼吸の音オモシロい!」
「待でぇぇぇう、グェホおぅえっ!」
ちょっとだけ一口ゲポ出た。運動不足でヤバい。
「ホラ来いよ来いよリーン!」
テンアゲのウサ、目の前で反復横跳びしてる。煽ってきやがるコイツめー!
しばらく走り回ってたらいっぱい鼻水とか涎出て喉がカラッカラ。ウサにお金渡して近くの自販機で紅茶のペットボトル買って来てもらう。
ゴクゴクゲホホッ。うん、味がわからん。
仰向けになって寝っ転がる。あー青空に上弦の月が白く昇ってて何だかロマンチック。
「ふしゃぁぁぁぁぁぁ……はぇーッ」
声がかすれて出ない。ウサが「何てー?」ってしつこく聞いてくる。「ヒントは?」とか言って。
「……きしゃああああああああああああッ!」
私、起き上がってヨタヨタ歩き出す。
「何すんの? 次は何して遊ぶ? リン」
コロコロ纏わりついてくる白うさぎの頭をワシワシ撫でてやりながら。ドーパミンどばとばになって叫ぶ風邪引き女。
「いしゃああああ」
病院、直行しました。
それではまたいつかどこかで…




