会議は踊る!
土曜日の20時更新です…
「YUYUSIKI事態だと思う……」
暑いと頭痛くなる私。
お部屋はいつもエアコン大活躍です。
このベストプレイスでウサ達が何か会議してる。今、英語っぽく言ってた由々しき。
「シマちゃんもそう思う師匠」
シマリスがヤクルト啜りながら同調してキタ。この子達師弟関係だけど仲良しなの。よくウチのマンション遊びに来る。
「オレンジジュースおかわり、リン」
モモンガのヨースケくんがおかわりだって。冷蔵庫に走る私。
皆で何の話してんだろ?
あれかな……ホラ、ロシアとかアメリカの大統領がやたら戦争おっ始めてるヤツ。ヤバいよねーアイツら。誰も止められないんかな、あのジジイ共。
「ふうう。ったく、今年の春アニメときたらッ!」
アニメの話でしたー。溜息ついとるウサが。
「近年稀に見る不作だよ……」
「シマちゃんもそう思う。ユキオもそう言ってた」
ユキオって飼い主のおじいちゃんね。
「お菓子ないのリン? 昆虫系のヤツ」
ヨースケくんにリンゴ切って出したげる私。
虫なんかねーゾ♪ つか、会議に参加しなくていいのかモモンガ。
「僕、バトルアニメ推しだから前クールはソロレベに熱狂してた。それなのに今期ときたら……何か悔しい!」
「今期はユルユルだったとシマちゃんも思う!」
熱ううう。小動物会議熱ううう。魂のアニメ振り返り総括やー。
「オオタニサーン……」
リンゴ噛りながら遠い目で呟くヨースケくん。
いきなりどしたー? オオタニって確か二重顎の野球の人だよね。
「オゥ、オオタニサーン!」
「オオタニサーン?」
ウサが反応した。シマちゃん知らないなこれ。
「オオタニサァァァァァァーン!」
揃った。皆で大合唱始まっちゃった。会議中ですけど皆さーん。
「……一平?」
「一平ちゃーん!」
今度は一平ちゃんコール。お腹空いてんのか君達。
「トキオ!」
「コクブンタイチー!」
それダメなヤツだ多分。放送禁止用語。
「ナカイくーん! ハイ、そしたら次。オカッパ頭の子役についてだけど」
「シマちゃん知ってると思うソイツ!」
「リン、抱っこ」
ちょま、イヤな予感しかしないよウサ。
あの全然可愛くない子でしょ? あれのどこに需要あんだって感じの……ヤダ! ヨースケくんがよじ登ってきゅる。
「皆考えてるコト一緒だと思うからいいや」
激しく同意。
したらダメな気するけど。
「俺昨日イタチにガン飛ばされたしィ」
私の肩にしがみつきながらヨースケくん。何か自由過ぎじゃねコイツ。
「こないだ樽本ん家の天井裏にも出たんだイタチ。アイツら全員アタオカ」
「師匠、シマちゃんもイタチ嫌いだと思う!」
イタチさん評判悪ッ。動物の世界も色々だなー。
「よし、それじゃロッキーやとっとこにも声掛けて調査兵団を結成します。目標はこの世界からイタチを駆逐するコト!」
「駆逐しちゃダメェェェェェェェェーッ!」
ヤベ。
思わず参戦しちゃったよ会議。キョトンとしてるちっちゃい子達。
「コレは戦争だからリン。ドナルドとプーさんだって戦争してるよ」
ウサが角度付けて突っ込んでキター!
えと、ジジイ共の事だよね? 普段ニュースとかスルーしてると思ってたから震える私。
「あぅゴメン」
謝っちゃったー!
人間代表としてスキル足りてません私。こんなテーマで元々好戦的なアニマルズさんとやり合うなんてムリムリムリ!
「あ、でもねウサ。やっぱ戦争とかしちゃダメなんじゃないかな……」
「何で?」
「そ、そりゃドナルドとプーさんみたくなって欲しくないって言うかサ」
その時、
調査兵団の皆さんが「ドナルド」「プーさん」でクスクス笑ったの見逃さなかった私!
「……ドナルドとプーさん」
「ドナルドとプーさん!」
「うん。ドナルドとプーさんはね〜」
「ドナルドとプーさんは何? 何何何?」
「アタオカです」
「アタオカ!」
会議場騒然。ウサ、シマちゃん、ヨースケくんが輪になって踊り出す。
「ドナルドアタオカ! プーさんアタオカ!」
後は恒例のお祭り騒ぎ。
発言について。
特に問題は認められなかったス。
それではまた…




