小動物の来襲〜ホスピタル篇〜
土曜日の20時更新です…
シマリスちゃんだー。
あと白うさちゃんもいるよー。
どしたどした、ここ診察室だぞー皮膚科の。一瞬Dランドかと思っちゃったよウチ。
「あ〜、え〜と……」
こっち見てくる院長センセ。
困ってるよねー。じーさんばーさんしか来ないよな商店街の皮膚科医院に小動物来ちゃったから。
院長も高齢で脳ミソ柔軟性ゼロだしねー。いつもお決まり診療しかやってないからサ。こんな時どーしていいかわかんないよねー。
「患者さんですセンセ」
看護師として言うよねーウチも。
仕事はルーティンワークでやってるだけなんで思考能力ゼロですテヘ。
「シマちゃんです」
「シ、シマちゃんか。今日はどういった……」
「シマちゃん最近お腹の調子が変だから。ココに来たんだと思う」
あいや、ポンポンの事で来ちゃったかー。
スマホスマホ。写真撮ってアップしなきゃだ。オンボロ医院に天使ちゃん降臨て!
ほえ〜ッて顔でこっち見てくる院長センセ。
オモロいからヤメロ。
「シマちゃん内視鏡検査しないとダメだと思う」
「な、何てぇ?」
「うちのシマちゃんが内視鏡って言ってるでしょーがァァァァァ!」
シマちゃんの後ろから白うさちゃん。どっかで聞いたよなフレーズで参戦してキター!
「小動物は内視鏡検査出来ないんですかジジイ? 僕、訴えます」
「待って師匠。おじいちゃんは内視鏡してくれるとシマちゃんは思う!」
ミニコント始める二匹。イヤ〜目の保養になるわー。普段シワシミスキンしか見てないからサ。むっちゃメローい。
「ここには内視鏡ないけどな」
院長のいらん一言。
「おケツから入れるヤツ?」
「あ、大腸のか。うん、ないない」
「おケツから入れないと意味ないとシマちゃんは思う」
「だよ。おケツから入れる、そこがスリリング!」
しばらくおケツ論に花咲くかわい子ちゃん達。そこに院長がまたいらん一言。
「動物病院行かんのか」
イヤ、何言っちゃってんのアンタ。
それ言ったら終わっちゃうじゃん。終わっちゃうよねーこれ?
「動物病院……怖いからムリッ」
うさちゃん大好きーッ!
だよねー、だから皮膚科来たんだねヤベー!
「師匠……シマちゃんお腹ちょっぴり痛いと思う」
「ポンポン? ポンポン痛い? ジジイ、シマちゃんポンポン痛いってぇ!」
困り顔でこっち見てくるジジイ。
「セーロガンてあったっけ?」
あほかアンタ。
こんなちっちゃい子に何すんのー?
ウチはスマホ取り出すと検索を始める。院長が「仕事中のスマホ……」て言いかけたけど鬼スルー。
「えーと、シマちゃんね。下痢とか……してるかな?」
「ううん。してないと思う」
「じゃ便秘してる?」
「してないと思う」
「何か変なモノ食べた?」
「さっきコロッケひと噛りしたと思う」
「いつも食べてるの?」
「生まれて初めて」
それだー。
何か白うさが項垂れてるけど。
「お水飲んでちょっと横になってよーか」
しばらくすると回復したシマちゃん。白うさちゃんと元気に帰ってった。
「地雷メイクの看護師さんアリガトー!」
だってサ。
もうメロ過ぎて鼻ピアス開けるわ今日。
それではまた…




