飼い主が果たすべきプロミス〈後編〉
土曜日の20時更新です…
ぼくにはかぞくがいません。
おとうさんもおかあさんもいません。ずいぶんまえにしにました。
でもそのあとかぞくができました。
シマちゃんです。
おしごとをていねんでやめてからぼくはシマちゃんとずっといえにいます。だいすきなアニメのばんぐみをいっしょにみたりしてます。
シマちゃんはシマリスだからぼくがかいものとかでいえにいないときはゲージにいれます。
なんでかっていうとシマちゃんはたまにいえでをするからです。ぼくはシマちゃんがかえってこないととてもふあんになります。
キーッてパニックになることもあります。
だからぼくはいつもシマちゃんがどうしてるのかきになってしょうがないです…………
「うわ、生き返ったGさん!」
「こーゆー時は〝気がついた〟でいいんじゃないかなウサくん」
めをあけたらどっかのてんじょうがみえました。
ひくいてんじょう。しろウサギとゴリラがいます。
「スマホで症状ググッたら熱中症だと判断出来たから。迅速に対応したつもりさ」
「公園の前で倒れてたGさんをロッキーがここまで担いでキター!」
「何はしゃいどんねんウサ。勝手にワシの祠にじじい連れ込みやがって……」
くちのわるいキツネもいます。こっちのちゃいろいのはゴリラじゃなくてイヌでした。
「いいじゃんか三助〜。不法占拠の土地にカルト教団がおっ建てた違法建築なんだし。おまけにエアコンまで付けやがってこの電気泥棒め!」
「今、四つくらいNGワード言うてたやろお前。ハイ、土下座〜」
しろウサギのことはしってます。
まえにシマちゃんがいえでしたときにつれてきたアニメのすきなおともだち。シマちゃんのはじめてのおともだちです。
「とりあえず水分だ! ウサくん」
「オケ、ロッキー。ウォーターサーバーのお水、ジャンジャカ持って来て教祖様!」
「何でワシが……」
キツネがくんでくるコップのみずをぼくにガバガバのませるしろウサギ。
つめたくておいしいです。
あ……えと。もうのめません。おなかいっぱい。
「飲んで! Gさん、死ぬよホラ!」
しにそうゴボボ。カフッ……や、やめて…………
「何かグッタリしてないかウサくん。飲み過ぎてもマズいらしい」
「ムズぅ!」
「……あ、ありがとうです。ぼくはいえにかえりオロロロロロッ」
ふんすいみたいにくちとはなからおみずがでました。
しろウサギとイヌはおなかかかえてわらってます。ぼくもきぶんがよくなったからいっしょにわらいました。まーらいおんてなに?
キツネがおこってるけどぼくはいえにかえります。シマちゃんがまってるからです。
いほうけんちくからでるともうゆうがたでした。
いそいでいえにかえるとシマちゃんはちゃんとゲージのなかにいます。おりこうさん。
「ただいまシマちゃん。おそくなってごめんなさい」
めずらしくだまりんこです。いつもおしゃべりなのにシマちゃん。ほっぺたプクーてなってるけどたべものいれてるのかおこってるのかわかりません。
「……帰って来ないのかとシマちゃんは思った」
おこってます。
「ごめんなさい」
「何かあったのかとシマちゃんは思った」
「ごめんなさい」
「シマちゃんはちゃんといい子にしてた」
「うん……ごめ…………」
ほっとしたらなみだでました。ぼくもちゃんとかえれてよかったとおもいます。
かならずいえにかえること。
これがぼくのいまのおしごとです。
とりあえずどげざしました。
それではまた…




