殺し屋トン平の冒険〜リベンジ編〜
土曜日の20時更新です…
またこの場所に戻って来た。
昼過ぎのK市某駅。アーケードのない商店街は行き交う人達でそれなりに活気があるブヒ。
御影石タイルの上しゃかしゃかー。
トン平はミニブタだブー。
豚足って蹄あるからね。こーゆートコだとしゃかしゃかってなるから愉快。鼻をブーブー鳴らしながらお目当ての公園に向かうんだブヒ。
あれは三ヶ月前かなー。
ビスケットの会っていう秘密結社のボスを消す為にK市にやって来て……
あ、そか。
えと、トン平はお国に頼まれて厄介な小動物をぶっコロするプロフェッショナルの殺し屋でブー。
こないだはたまたま公園でターゲットの白うさぎをめっけちゃって。逆に返り討ちに会ってボコボコにされたブヒ。
後でアイツ秘密結社のボスじゃないってわかったんだけど。そんなのどーでもいいフゴッ!
殺し屋のプライドにかけて。ヤツをぶっコロするの。
よし、公園着いたブー♪
…………白うさぎ居ないね。
何かガリンガリンの着ぐるみが居るだけブヒ。デッカイ図体して鳩さんと餌の取り合いしてるー。
「ハァハァ……ブタの赤ちゃんがこっち見てフリーズしちゃってるね。スーパースターを目の当たりにしてオーラで丸焼き状態、ってトコかな?」
デジャブー? コレ、デジャブー?
前に白うさぎにも言われた。ブタの赤ちゃんとか丸焼きとか……
「オジさんは白うさぎの知り合いでブヒか?」
「ウサくんのコトかな。失敬、パン田はウサくん関係NGにさせてもらってるんだ。それじゃ!」
「パンダなのオジさん? トン平はてっきり野良犬の着ぐるみ着た人間かと思ってたブー。サイン下さい」
「さすがウサくん関係。動物王を捕まえて野良犬て……うん、全然大丈夫なんだけどね。野良犬て……」
野良犬の着ぐるみがブツブツ言いながら固まっちゃった。サイン欲しい。
てか、白うさぎの情報も欲しいのにー。
「パンダは再起不能だと思う。想定外のパワーワード食らったから」
いつの間にかベンチの上にリスさんいる!
ちっちゃな麦わら帽子被っててカワイイんだブー。
「こんにちは。ちっこいブタ」
ん? この呼び方も白うさぎっぽいんだけど。
「……リスさんは白うさぎの知り合いでブヒ?」
「シマちゃんです」
「あぅ、はいシマちゃん。トン平は白うさぎを探してるんだブー」
「ちっこいブタは前に師匠と絡んだ時ゲロ吐いて死んだフリしてた」
師匠て? 見られてたブー?
「シマちゃんはブタが起きるまでずっと監禁場所から見てたと思う」
え、ストーカー? 監禁て何?
「ブタが吐いたゲロに集ってた虫。皆おっ死んでたし、その跡に何かグロい花咲いてたし」
シマちゃーん!
シマちゃん情報量多くてトン平プチパーニック!
……蠱毒なのブヒ。
トン平は自分で作った蠱毒、胃の中に隠しててターゲットの食べ物とかに混ぜてぶっコロするの。
失敗したトコ見られてたブー。
どーしよ、シマちゃん消す? 殺し屋は正体バレたらアウトなんブヒ。コレ鉄の掟。
「師匠に何の御用ですか、ちっこいブタ」
「ぶっコロに来ました」
ヤバブー!
トン平いい子だから正直に答えちゃった!
シマちゃん何か麦わら帽から種みたいなの出してカリカリ食べ始めたブヒ。
カリカリコリカリコリカリカリッカリコリカリ……
怖ッ! この感じ怖ッ!
「おゔぇぇぇぇぇえええッ」
えずいちゃったブー。トン平ストレスに弱いから。また商売道具ブチマケるトコだったヤベー。
どーするコレ、どーするトン平!
「?」
ぶぁたァァァーん!
野良犬の着ぐるみがいきなり一回転して倒れた。栄養失調ブヒ?
「でッ、でんくり返しだーッ!」
シマちゃん、ベンチから飛び降りて大はしゃぎ。
何かいい顔でこっち見てくる野良公。とりあえずシマちゃんのテンションに合わしとくブヒー。
わーい。スゴいスゴいー。
「ちっこいブタがディスったおかげで、でんぐり返し見れたと思う! ありがと。ちっこいブタ」
「過去最大級の試練を乗り越え王としての輝きを増したんじゃないかな。礼を言おう、ブタの赤ちゃん」
感謝されちゃったブー。殺し屋なのにね♪
そしたらサ。公園入口の方から忘れらんないあの声が聞こえてきたブヒ。
「あーッ、ブタの赤ちゃんがいるー!」
白うさぎ。
めっけ!
それではまた…




