タイトル詐欺
「もしもし、クソでか猪を殺したんで回収お願いします」
詳しい場所を連絡し、回収業社がくるのを待つ。
「………あちいなぁ」
城下町近くの森。気温が高く、木々の隙間から照りつける太陽がウザく感じる。
「早く来てくれ〜」
それから、しっかり2時間ほど待たされた。これだから森の仕事は嫌いなんだよ。
町に帰る頃にはあたりは暗くなっていた。晩飯を何にするか考えていたら、家には食べ物が何も無いことを思い出した。
今日は外で食べようと思い、行きつけの酒場に向かう。
店に入ると左肩に手を置かれた。誰かはなんとなくわかった。
「よっす、レン。仕事終わりか?」
「まぁな。………それにしても酒臭いぞマイル。いつから飲んでたんだ」
その後、マイルに引っ張られカウンター席まで連れていかれる。
今日、来たのは間違いだったかもしれない。酒臭いマイルはめちゃくちゃ面倒くさい。
「それでよ?あなたは私よりいい人が見つかるわって言ってきてよ?俺はお前がいいんだよーー!!!」
「ふーん」
となりでわんわんと泣き始めるマイル。この話しはこの前も聞いたばかりだ。
適当に話を聞き流していると、前から料理が差し出された。
「はい、おまち」
「あ、ありがとうございます」
飯うまー