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第一話

 カルジュアム魔法大学校の校則第一、必ず寮に入ること。

 その寮制度のあるロマン溢れる我が魔法大学校の新学生として私はここの大学校に入学をした。

 校長先生の長い長い話が終わる。講堂の屋根は丸いドーム状になっていて薄くて丸く白いテントが貼られていた。がやがやした講堂の隅でがさごそと鞄の中を漁る。隣から声がかかった。背が高くて、ほっそりとスリムで髪が薄く翡翠(ひすい)のような色をしている女の子だった。

「はじめまして、私はミルフィ・ドュオン。ミルフィって呼んでね。・・・・・・・なにか、探しているの? 」

 鈍臭い私に声をかけてくれるとはなんて優しいのだろうか。厚い黒い皮の無地の鞄から手を離して、口を開いた。

「はじめまして! フィミン・ナータです。・・・・・・、今、校章を無くしちゃって」

「校章?! あんな小さくて探しづらいものを! 」

 うう、そうですよね。と言っている間にミルフィちゃんは私の鞄から一つ一つ取り出して持ち物を確認する。けれど、どこにも校章がなかった。

 校則第二、黒いローブ(少し地味だけど)とひし形校章をつけること。校章は学年に分かれて一年生はひし形の縁の内側に小さな星のマークが一つついている。ここの大学校は先輩との上下関係が厳しく校章がないと先生に叱られるらしい。顔から冷や汗がでる。

「これ、じゃないでしょうか」

後ろから声が聞こえて、飛び跳ねるように後ろを振り返るとミルフィちゃんよりも少し背の高い男の人が立っていた。校章には三つの星がついている。先輩だ。

「あ、あ、ありがとうございます」

 慌ててお礼を言うと、緊張したように後ろを四角い大きめの黒縁メガネをかけ直して去って行ってしまった。一瞬だけその目を見たけれど、すごく澄んでいた。顔も色白で、透明感のある人だったな・・・・・・。

「優しい先輩で良かったね、ほら付けてあげる」

 面倒見の良い子だなぁと思いながら身を任せていると、あっという間に校章が右胸に光りをみせた。

「あ、ありがとう」

「あ、いいのいいの。私兄弟がいてさ、面倒見だけはいいって言われるの」

「そ、そうなんだ」

 そしたら、行こうと言われて手を引っ張られる。ど、どこに行くのだろう。 

「ど、どこに行くの?! 」

 それにものすごい速さで引っ張られる。ミルフィちゃんは黒い床を鳥のように走っていく。ミルフィちゃんの足元を見ると靴に小さな羽がついている。あれは巷で売られているアクセサリで、靴につけるとスピードが増すものだ。

「ひぇーーーー」

一体どこへ連れて行かれるのだろう。私の大学校生活一日目。波乱万丈な日々になりそうだった。

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