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「たけやりなんてだっせーよな」


「どうのつるぎの方がカッコイイよな」


「帰って剣の稽古しようぜ!」


 いい歳をしてたけやりを手にしているオレを尻目に近所のガキどもが駆け出す。


 オレだって好きでたけやりを使ってるわけじゃない。


 オレがたけやりを使い続ける理由。


 それは。


 安いからだ。


 それも破格に。


 冒険者の入門的な武器であるこんぼうのお値段が六〇ツィエンなのに対して、たけやりのお値段はたったの一〇ツィエン。


 六分の一だ。


 そんなわけで、オレはそろそろ使い物にならなくありつつあるたけやりを買い替えることにした。


「おっちゃん、たけやりくれ」


 馴染みの武器屋でたけやりを注文する。


「お前、またたけやりを買いに来たのか。お得意様にこんなことを言うのもなんだが、そろそろもう少しいい武器を買っていっちゃどうだ?」


 そうぼやく店主にオレは猛然と持論を展開する。


「この世のことわりはすなわち安さだと思いませんか、費用を安くあげればその分お金が有効に使えます、金出すだけなら誰でもできる、金さえ出せば何でも買える! 有能なのは値段が一〇〇〇ツィエンより一〇〇ツィエン、一〇よりも一です、つまり安さこそ有能なのが、文化の基本法則! そしてオレの持論でさ-------ァ!」


 そう。


 安さは力なのだ。


 安さこそパワーよ。


「わかったわかった、お前のその話はもう耳にタコだよ……」


 何度、いや、何百回このやり取りをしただろうか。


 心底うんざりした顔で店主は言う。


 たけやりを手渡してくるおっちゃんを横目にちらりとどうのつるぎを見る。


 前衛職の花形といえばやっぱり剣だ。


 イケメンが使ってるイメージが強い。


 まあ、あくまでもオレのイメージだが。


 このどうのつるぎがたけやりと同じ一〇ツィエンなら買ってやらなくもないんだけどな。


 まあ、勝手に生えてくる竹を適当にカットしただけで店頭に並ぶたけやりと、鋳型製法とはいえ金属を使って作ったどうのつるぎが同じお値段になるわけがないのだが。


「はい、一〇ツィエン」


 代金を手渡す。


「毎度」


 そう言うおっちゃんだが、その口元に営業スマイルはない。


 たけやりを売って得られる利益など雀の涙だからだ。


 ともあれ、お目当てのたけやりを手に入れたオレは武器屋を後にした。

リハビリがてらノープランで書いています。


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