13話 ヒロインの一人が奴隷なのはテンプレだろ?
きましたよ〜 ヒロインですよ〜 銀髪獣人ですよ!
「主しゃま〜遅いよ〜 早く行くなの〜」
「ああ、わかったよ」
擬人化したレーナが転移してきた俺を見るなり手を引っ張って行く。
しかしルナが俺のこと好きだったんだな ぐへへへへ
女神がハーレム1号って幸先いいのかな? まあ女神の男でもいいくらい強くならないとな。 よっしゃああ 気合い入れてくか!
「早くするの〜主しゃま〜」
どんだけ街に行きたいんだよ。 しかし歩いていたら時間かかるだろうからな そうだ 飛行魔法っての昨日の寝る前作ったから使ってみるか!
「レーナ早く街に行きたいか?」
「行きたいの〜 レーナ街に行ったことないの〜」
とまあおそらくわざとじゃないんだろうが上目遣いでこんなこと言ってくる。いちいち可愛いな・・ よーしなら
「じゃあこっちおいで〜 飛んで行った方が早いからね」
「わかったなの〜」
そしてレーナをおんぶする さて初めてだからな 慎重に行くか
とりあえずゆっくり宙に浮く
「すごい〜 飛んでるの〜 レーナ飛んでるの〜!」
と言いながら興奮してるのか、俺の頭をペシペシ叩いてくる 痛くないからいいけどさ。
そして徐々にスピードあげながら街に向かって飛んでいく 5分もするとだいぶ慣れてきて かなりのスピードで飛べた。 速さ的にヘリコプターくらいか? わからんけど
「すごい〜 きもちいいなの〜」
興奮しすぎて何度か落ちそうになってしまっているレーナ。 まあしょうがないよな。 俺も結構興奮して、 ジェットコースターみたいに変則的な動きしながら飛んでるし・・ それがレーナも楽しいみたいで わぁ〜
とか叫んでる。最終的には戦闘機くらいの速さで飛べた。 まあ結界はって空気抵抗をなくしたりしたよ。 空間魔法便利ですね〜
10分くらいすると街が遠目で見えてきた。 あまり近くまで行くと見られるからな。ここら辺でおりとくか
「レーナここら辺で降りるぞ。」
「あい〜」
そして下にあった森に降りた。 軽く超感覚で調べてみたところ雑魚しかいないようなので進もうとすると
「や、やめろ〜」
というおっさんっぽい叫び声が聞こえた。 おっさんか・・ テンプレでいったら貴族とか それか 可愛い女の子だろ?
普通のおっさんだったら見捨てようかな・・ まあとりあえず行ってみるか
「レーナ 行ってみようか? 誰かが助けて〜ていってるしな」
「あい〜 レーナも行くの〜」
そしてレーナをおんぶしたまま声のした方へ向かった。
そして俺は軽くキレそうになった
SIDE ???
私は奴隷です。 盗賊に村を襲われて 親は殺され盗賊に捕らえられ見た目がいいから 奴隷商人に売るんだと言われてそのまま売られました。
私はたまたまそういうことをしたことがなかったので奴隷として売られるみたいですが、 経験のある方は売れないからと、盗賊たちの性奴隷になるみたいです。
奴隷商人馬車には私と同い年くらいの子達と少し上の方たちくらいの人たちが全部で5人いました。 みんなこの世の終わりのような顔をしています。 私もあんな感じなのでしょう 今。
馬車に揺られていると急に場所が止まりました。
なにやら焦った様子の奴隷商人はいきなり私を抱えると 私は少し遠くに投げました。 すごく痛かったです。 頭から少し血が出てしまいました。とりあえず上体を起こしました。 手錠と足かせがついているのでうまく立てないからです。
すると数匹の魔物が私を取り囲んでいました。 グレイハウンド という魔物です。 非常に鼻がいいです。
その時わたしは理解しました。 奴隷商人はわたしを生贄に逃げようという魂胆なのです 遠くに投げたのも、距離をとるのと 血が出れば グレイハウンドに標的にされるからですね。
奴隷商人が必死に逃げていきます。 グレイハウンドはゆっくりゆっくり距離を詰めてきます。 自然と涙が出てしまいました。
家族は殺され最後はこんな結末・・ あんまりだとおもいました。
でも逃げる気力もないし、 元気いっぱいだったとしても逃げ切れる自信もないです。
グレイウルフを見るとちょうど飛びかかってくる時でした。 私は怖くて、 目をつぶってしまいました。 だって自分が食べられるところなんて見たくないから。 しかしいつまでたってもいた痛みがきません。
恐るおそる目を開けるとそこには黒のコートを羽織った 男性がグレイウルフ瞬殺していました。
SIDE 主人公
俺が声の聞こえた方向に行くと狼みたいな魔物が美少女を取り囲んでいた、 普通なら歓喜するんだが 奴隷なんだろうか? 手錠とか色々ついてるし しかも頭から血が出ている。
おそらく囮にでも使ったのだろうか? 全くクソだな。その怒りをぶつけるようにレーナをおぶったまま一瞬でその子の前に移動し、狼みたいな魔物を素手で瞬殺した。
力を入れすぎたのであろう・・ 狼みたいな魔物は跡形もなく吹っ飛んだ・・・ やっちまったな・・ とりあえず浄化魔法で綺麗にして、美少女が無事か確かめないとな。 フードをとって聞いてみる
「大丈夫か? 痛いところはないか? ああ 頭から血が出てるな。 失礼するぞ」
と言って俺はその美少女に回復魔法をかけた。 それと同時に手錠とか破壊した。
「え?え?」
どうやら混乱してしまったみたいだな。 どうしたらいいんだろうか レーナは今気づいたんだが寝てるしよ・・ 器用な奴だぜ 背中で寝てるんだから。とりあえず落ち着かせるか?
「安心しろ。もう大丈夫だ。 とりあえず落ち着こうな? 怪我も治ったと思うがどうだ? 手錠とかは俺がとっておいたからさ。」
と俺が言いながら頭を撫でてやると美少女は泣き出してしまった。 しまった・・ 俺の顔こわいよな・・・ どうしたらいいんだ・・ とりあえず美少女が泣き止むまで待つことにした。
「ご、ごめんなさい。急に泣いちゃって・・ 安心したら我慢できなくて・・。 わ、私の名前はシルビィです・・」
「シルビィか・・ 可愛い名前だな。 俺は零だ。」
そう言うと顔を真っ赤にさせるシルビィ。 照れ屋さんのようだ。
にしてもよかったわぁ・・ 顔じゃないのね・・ 安心したからなのかよかった。 にしても見た目も名前も声も可愛いな・・
「んでこれからどうするんだ? 君はもう奴隷じゃないからな 家に帰るか? なら送っていくぞ?」
「村は盗賊に襲われて、親も殺されてしまいました・・」
しまっタァァァッァ・・ 地雷ふんでもうた・・・
「そ、それはすまない。 しかしどうするんだ?」
「だ、大丈夫です。気にしないでください。 そ、その。 私は正式な奴隷契約する前なのでまだ商人の奴隷でもないんですよ・・ だからその・・ 私のご主人様になっていただけませんか?」
「ああ、もちろんいいよ・・・ ってえええええ??」
「だ、だめですか・・?」
「・・・・・」
やめなさいよ、うるうるお目目と上目遣いは凶器ですよ マジで。
「だめですよね。 私みたいなの・・」
あーもうそんなこと言われたら・・
「い、いや俺はいいんだが・・シルビィはその・・いいのか?」
「はい、私はお願いしたいです!」
「ま、まあ、俺はいいけどさ・・」
「本当ですか?! ありがとうございます!」
と言って俺に抱きついてくるシルビィ。 しかしいきなり奴隷かぁ〜とシルビィを撫でながら思う俺。 まあいいか! シルビィ可愛いしな あ、ひとつ忘れてたわ
「シルビィわかった。とりあえず俺はお前のご主人様になろう。 しかしいつでもお前は奴隷から解放してやるからな? そして好きなとこに行って構わない。 それだけは覚えておいてくれ。俺に恩義を感じることはないからな。 好きなように生きればいい」
「・・・・・」
ポカーン としている シルビィあれなんか変なこと言ったかな?
まあいいや話題変更しなきゃいけないな。
「じゃ、じゃあ街に行こうか! やること結構あるんだよね 俺!」
「わかりました、ご主人様!」
そして街まで歩き出した。
ヒロイン登場しましたね〜 作者も、もふもふしたいです。 うちも犬がいるんですがよくもふもふします。 獣人もふもふってしてみたですね・・・ 無理でしょうが・・ あと、ちょっと今週は毎日投稿できるかわかりません・・ 許してください〜




