第13話 捕らわれた村人達
身ぐるみを剥がされ生まれた時と同じ姿で二人仲良くフォレスト城下町内の一部の人間のみぞ知る衛生管理の全くなっていない古びた地下牢に放り込まれていた。
「あー暇だ。ライラ何か面白い事ない?」
「ほーら、ご覧の通り」
ライラは自分の身体を見せた。
「だよな、分かってて聞いた。この部屋改装でもするか?」
「どうやって?」
「こうやって」
トールは牢内のレンガを三つ、四つ程力任せにくり抜いて見せた。
「なっ?これで椅子とか出来るだろ?」
「面白そうだね!やろう」
こうして二人は快適に牢内の生活を楽しんでいた。
時をさかのぼり、四人はフォレスト城下内に入るとまっすぐギルドを目指した。ギルドは城内を入り五分ほどの所にあり、町の人に道を尋ねるとすぐに場所は把握することができた。
ギルドと向かいにある飲み屋に一旦入ってゆっくりしようとライラは提案し四人は飲み屋へと入った。
四人はポツポツと空いているテーブルの一つに座り果実のジュースを四つ注文した。すぐさま注文したジュースを店の制服を着た店員が持ってきたので各自頼んだ飲み物を取り口にした。お金は受け取る際にまとめてライラが支払った。
「うまっ!久しぶりにまともな物口にした気がする」
「ありがたいねぇ。生きてる幸せ感じるね」
「本当、サバイバルからこの生活に戻れた瞬間はホッとするわ」
ルッツはジュースを飲み干すと涙をポロポロと零し始めた。トールはその姿を見てすぐさまルッツを庇い店員に文句を言う。
「おい!ルッツが余りの不味さに泣き出したぞ?何て物を出すんだ?」
ライラとメアは心の中で後悔した。
『しまった、そうとらえたか』
『あちゃー、トールはアホね』
ライラは直ぐに立ち上がりすみませんと店員に謝罪するとルッツは美味しくて泣いてるんだと説明した。
ライラはもう一杯同じ物を頼みルッツに差し出した。そしてライラは四人にだけかろうじて聞こえるくらいの声で呟いた。
『じゃあねと言ったら僕の言った通りに行動して』
「さてトール君、僕らはギルドに登録しに行こう。お二人は王都へ帰りなさい。こんな身分の証明も出来ない僕らといつまでもいてはランスさんに迷惑がかかってしまう。いいね、まっすぐ王都へ帰るんだよ。僕らはギルドに登録後、この町の何処かで泊まってるから誰かに聞けば分かるはずだよ。じゃあね」
ランスとトールは席を立ちそのまま向かいのギルドへと向かうと酒場に座っていた人達は一斉に立ち上がりギルドへと向かっていった。
「「ウーーワーーーー!!」」
ライラとトールは飲み屋の連中によりギルド内から通じる地下へと突き落とされていた。二人の悲鳴に気付いたメアは立ち上がるとルッツの腕を取りギルドへと向かった。
中を覗くと受付嬢が一人いるだけでさっき入ったばかりのライラとトールそれに飲み屋にいた人も含めどこにもいなかった。ルッツも異変に気付き慌ててメアの腕を引っ張り返す。
「メアさん、王都へ急ぎましょう!」
「えぇ、何か不穏な事が裏で動いているようね」
メアとルッツが王都に向かおうとしたが数人の先程いた飲み屋の連中に行く手を阻まれたのでメアは御構い無しに魔法を放つ。
「ライトニングエッジニードル」
一掃された飲み屋の連中を飛び抜け二人は王都に向かって走った。
ーーライラとトールはギルドの地下にある古い監守部屋へと突き落とされ飲み屋の連中に取り囲まれていた。
「ふへへ、お前らは仲良く奴隷行きだ」
「有り難く思いな。一緒の部屋に入れといてやるよ」
「「ふえぇ奴隷は嫌だよぉ」」




