真実の眼と守護の刃
どうも雪之宮です
なんとなく思いついて一気に書いてみました
読みづらいところもございますが最後まで読んでくれると幸いです
ある所に退廃した世界があった
その世界は食料や水をめぐって争いが絶えない世界だった
そんな世界のある街に目が見えないが真実が見える青年がいた
周りの者はそんな青年を利用した
そして今日も・・・
「おい!ここらへんで食料を余分にもって逃げた奴がいるそいつをお教えろ!」
「また殺すのか・・・」
「お前には関係ない!さっさと誰か教えろ!」
男は青年の頭を地面にねじ伏せられる
「この街の外れの小屋に隠れている・・・」
「ふん!はじめっから素直に言いやぁいいのに。お前ら!さっさと行くぞ!」
青年は自分の無力さに悲しくなりしばらくそのままになっていた
その時奥の壁の向こうに隠れていた少女が青年に駆け寄ってきた
「大丈夫?怪我してない?」
少女は青年の心配をした
「大丈夫だ。少しかすっただけで血は出ていない」
青年は少し微笑んだが少女は目を伏せ申し訳なさそうに
「ごめんなさい。私がいるせいでいつもこんな目に遭っているのに私は何もできなくて・・・」
「お前が気にすることじゃないよ」
青年は少女の頭を撫でたが少女は暗い顔をしながら思う
(わかってるよ、きみはこんなこと望んでないこと)
そしてそれより前から少女は気づいていた
(でもいつかあたしもきみのために誰かを殺める日が来る)
少女はナイフの持ち手を握り締めて決意した
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それからいく月日がった
あいもかわらず周りは青年を利用し続けた
この世界は元は春夏秋冬とめぐっていた季節も今では狂っている
そんな狂ったままの季節で秋の後に夏が来た
誰もが水を探し求めていたある日・・・
大男が来ていきなり青年の首に手かけて
「君にだけ見える水脈の場所教えろ!」
大男は青年の首を絞めようとした
しかし青年は答えようとしなかった
(あの水脈は遠くにある孤児院の井戸に続く水脈だ。それを教えるわけには・・・)
それを思いながら抵抗するも体格差でかなわず
そしてそれを見ていた少女は悟った
(この時が来た・・・!)
少女は鈍く光るナイフを抜いて駆け出した
暗闇が少女に味方して大男の背後まで迫り少女は大男を背中から刺した
手応えはあったが少女の手は人を刺した事実でまだ震えていた
その刹那、明かりが少女照らした
(ほかにも仲間が!)
そう気づいた時には少女はほかの男たちに押さえつけられていた
男の中の一人が短刀を持ち出し少女の両足の腱を切りつけた
「キャーーーッ!」
少女は絶叫した
男たちは大男を連れ出て行った
少女は痛みに耐えながら青年の元に手で這ってあったことを伝えたそして
「きみを連れてここから逃げることができなくなっちゃった・・・。ごめんね・・・」
少女は泣きながら青年に謝った
しかし青年は精悍な眼差しをして言った
「ひとり殺ったらふたりも三人も同じことだ・・・」
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少女の傷はふさがっていた
そしてまたいく月日がたち少女の傷はふさがっていた
少女は青年傍らで剣をたて目を鋭くし待機していた
青年はなんの前触れもなく指し示し言った
「あっちの方から敵が来る」
少女はその方向に少女ぎこちなくも走って行った
すると男たちがいた
それを少女は切り倒していった
あれから少女は青年を利用するものを悪とし青年の指示どうりにたくさんの人を殺めた
そう、それは青年が少女をひとりの戦士に変えるには十分すぎるほどだった
少女は悪を切り倒し続けそしていつも思う
(きみを守る、それが唯一のあたしが生きる意味)
そして少女はまた悪を切り倒し続ける
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時は流れ街にはひとつの伝説がまことしやかに囁かれた
それは難攻不落の城があると・・・
しかしその城には不可解なことがあった
その城の主は眼が見えず騎士はまともに歩くことさえできないと
そんな噂が飛び交うなかその城の主の部屋で
「お前がこうして俺を守ってくれるだから安心できる。ありがとう・・・」
主は騎士に向けて感謝をする
「そんなことはないです。私はあなたの剣です。あなたを利用し苦しめる者からあなたを守るのが私の使命です。だからいつまでも私をそばに置いてくだい」
騎士は主の横で剣をたて主に話をする
「そうだな、死がお前と俺の二人を分かつその時まで・・・」
「はい。我が主」
どうでしたか?
気になった点や誤字脱字などがあればいってください
それから感想などもしてくれると嬉しいです