表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/41

彼女の名は……

はい!Gで〜す!


今回で第1章が終わりですね。


次はどんな感じにしましょうかねぇ〜。


まあ、作者はゆっくりと考えてますんで、本編をどうぞ。

夜の森の中で、神話と童話が争っている。


「ほう、お主、少しはやれるのぅ〜」


「ババアは黙れよ。お前の時代はとうに過ぎた」


「はぁ〜。さっきからババアババア。そんなにババアが好きか?そんなに好きなら可愛がって(殺して)やるぞ」


二人はお互いの動きを見ていた。


先に仕掛けたのはデルメルであった。


母なる慈悲(マザーグラウンド)


すると、大地がパキッと二つに割れてしまった。地割れである。


おやゆびこぞうは間一髪でかわした。


「う、嘘だろ?お前、何者だよ」


「ふっ、何を言っておる。さっきから言っておるだろう。わらわは神であると」


「へへ、やべぇなぁ〜。こりゃぁ」


おやゆびこぞうは焦っている。だが、彼は気付いてしまった。


「おい、ババア」


「何だ?」


「お前、何で焦ってる?」


「焦っていると?」


「ああ、だってお前は神なんだろ?だったらどんな勝ち方にせよ、とにかくお前は勝てる。ただ、今、お前は俺を殺そうとした。本気でな」


「それがどうした?戦いなら普通だろぅ」


「いや、でも、お前は女帝を司る女神だろ。なら、慈悲を持ってもいいはず。何故だ?」


おやゆびこぞうとデルメルは薄々気付いていた。


シロの能力には時間制限がある事に。


シロの能力はタロットの司る神やら精霊やらを呼び出す能力。


しかし、そんな強力な能力だからこそ、時間制限がある。


その時間は呼び出す者の体力となる。もちろん、呼び出す者によっても時間制限は変わる。


つまり、ケペル神を出した時、彼の体力の消費は激しかった。それは、ケペル神の使う能力は強い証。


光の速さで動くという能力は他の太陽神でもそうそう真似できない。


だから、ケペル神の時間は少ない。


今の場合だと、デルメルである。彼女はとても強力な能力であるために、いることができる時間はあと五分ほどだろう。


だから、その五分の間にケリをつける。さもなくばシロと少女は死ぬかもしれない。


しかし、それはおやゆびこぞうも知ってしまった。また、彼はグリムの中でも逃げ足は速い方である。


さらに、ここの地形は森で、時間帯は夜。隠れるには絶好の場所。


つまり、この勝負はデルメルの方が圧倒的に不利なのだ。












……ただし、先にこの事に気付いたのはデルメルである。何もしないわけがない。








「ヘヘヘッ、何が神だ。時間制なら、怖がる事は何もない」


おやゆびこぞうはそう言うと夜の森の中に隠れてしまった。


しかし、デルメルもそうそう逃すわけにはいかない。


しばらくするとおやゆびこぞうは動けなくなった。


「何だ?何故動けない?」


そう、その理由は砂である。


おやゆびこぞうが乗っているロボットに砂を入れたのである。


あとはロボットをゆっくり侵食して行くだけ。


おやゆびこぞうの乗っていたロボットは動けなくなったために、おやゆびこぞうはそのロボットを乗り捨てて逃走した。


しかしそれは誤算であった。


ロボットを失ったおやゆびこぞうは蟻も同然。


それをデルメルは狙っていた。


そして、今、おやゆびこぞうは逃げるために動いている。砂の上で。


その砂はデルメルの体のようなもの。だから、デルメルから出た砂や土は自由に操れる。


「お、小さい蟻を見つけたぞ」


「なっ!なんで、ばれた?」


「ばれたも何も無いじゃろう。さてと、お説教の時間かのぅ。母の怒り(マザーキャノン)


デルメルがそう言うと地面から大砲が出てきた。


玉はもちろんおやゆびこぞう。


「そ〜れ!ふっ飛べ〜!」


その掛け声と同時におやゆびこぞうは天の彼方へと飛んでった。


キラーン!


この効果音もつけて。


「ふぅ、こっちは終わったか。妾も本の中に戻るとしようか。……時間ギリギリか。なまったかのぅ」








その頃のシロは。


「おい!大丈夫か⁉︎」


少女が縛られている所まで来た。


「あっ、あんたは。な、何で戻ってきたの⁉︎」


「は?決まってんだろ!だって逃げろって言ってたお前の目がまるで行かないでって言ってるようだったし」


「ば、馬鹿じゃないの?」


俺は少女にそんな事を言われながらも紐を解いてあげた。


「よく、あんた、無事でいられたわね」


「まぁいいじゃん。あっ!そういえば忘れてた」


「は?何を?」


「名前だよ。名前、俺はシロって呼んでいいぜ。お前は?」


「な、何であたしが?」


「えっ?ヤダ?じゃあ、少女ちゃんか、マッチちゃんになっちゃうよ」


「……リリー」


「え?」


「だから!リリーって言ってるでしょ!わかった?」


俺とリリーが話しているとジャックがやってきた。


「シロ。見つけた?」


「ああ、見つけたよ」


「そうか、じゃあ、帰るか」


「うん」


そのままジャックは宿に帰った。


「ほら、行こう」


俺はリリーの腕を取った。


「あんたって本当に生意気」


そんな事を言われまくりながら俺とリリーも宿へと帰った。




今回はマッチ売りの少女のリリーちゃんです。


リリー(全然、本命でもありません。この小説限定です)


アンデルセンの世界的に有名な童話。スゴイツンデレ。意外に扱いやすい人物。

過去にア他のンデルセンの童話達と何かあった模様。


能力は自家製爆薬マッチを操る。この爆薬の威力は半端ない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ