表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
若菜の海  作者: 白木
95/399

激震

 本社では、


「須崎さん・・今度は北海道支社の副支社長ですってよ。つまり役員に一番近い筆頭部長格に今度は出世したのよね。急激よね、これはミステリアスだわ・・まさしく」


 新田が、三鍋と話をしている。

 何故か、今度は三鍋が、須崎が頑張りすぎて、あちこちで衝突が起きないかと心配していた。案の定・・


 その1週間後、北海道支社の全体営業所長会議が行われた。安藤の根室所長就任と、旭川営業所長の屋鍋が紹介された。更に、それらの営業所長会を取りまとめるエリア長に須崎が、あっと言う間にこの位置まで数ヶ月間で駆け上がったのである。就任の挨拶の横で、屈辱に満ちた屋鍋の顔が見え隠れした。君成社長退陣までは、彼には読めなかった。その後の粛清人事も彼には無く、数ヶ月はその役職のままで、仁科と共に異動も無かったので、ほっと胸を撫で下ろしていた途端の、旭川営業所長と言う降格人事の発表。仁科も、和歌山営業副所長として異動を命じられた。やはり時間差で粛清人事が来たのであった。黒田体制は急激で、そして徹底していた。彼が人事を掌握していた強みと、会長の後押しが決定的でもあったからだ。次第に黒田体制が、㈱RECをこれまで以上の強権ワンマン体制に変えつつあるのを、彼らも悟った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ