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若菜の海  作者: 白木
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少女と鳩

「手土産用意要るね」

「ああ、もう準備してますから大丈夫です。副所長は、ブースで来客者へのお相手をお願いします。自分は関係社を回るんで」


 頷き、自分のブースに戻ると、少女が一人でブースを覗いていた。

 にこりとして須崎は、


「どう?女の娘さんなら、この加工品どうかな?」


 魚貝類を多く使う加工品会社である須崎の会社は、東京に本社を置き、全国に支社を持つ中堅の食品加工会社で、REC食品㈱と言う。佐伯の孫娘に勧めたのは、新しく加工開発されたおつまみ昆布であった。

 少女はそれを手に取り、どうやら気に入った様子。


「幾らですか?」

「あ、サービスだからね。漁協関係者には無料進呈してるから」


 佐伯の孫と分かっているこの娘から代金は、取れない。

 ぺこっと頭を下げると、少女は向こうのブースに居る佐伯に見せながら、しばらくして佐伯がこのブースにやって来た。奥で佐伯を案内すると、お茶を出し、慇懃に木下、須崎が話し込む。その間少女は、再び各ブースを回って行った。

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