表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
若菜の海  作者: 白木
83/399

改革

 仏頂面しながら、たまに戻って来た大きな邸宅の自分の部屋に、君成は戻って行った。そこから祖母泰江に電話する君成・・


「そう、分かったわ。明日じゃなくちゃいけないのね?じゃあ、ばあちゃんと一緒に病院に行きましょう」

「うん、頼むよ、ばあちゃん」


 こんな具合で、全く急激な動きなど見えていない三代目社長君成は、翌朝3ヶ月ぶりに、重篤な病状だと言う祖父を見舞いに行くのである。だが、この所雄一郎には、気概が戻っていた。何かを成し遂げ、息のある内に自分が築いてきたREC㈱の将来の為に、次々と布石を打っていたのである。


 雄一郎は、祖母と見舞いにやってきた君成を仏頂面で迎えた。


「まあ、貴方ったら、孫が見舞いに来てるのに、難しい顔をして、君成も一生懸命会社の事を思ってやってるんだから、見舞いにもなかなか来れないのは、承知の事だわ」

「そうやって・・泰江、お前は何時も君成を甘やかすからだ。毎晩飲みに行ける余裕があるのに、わしの所には顔も出さん。おい、君成・・お前は今回の役員会をどう思ってるんだ?」

「え・・どうって、定例会だし・・」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ