表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
若菜の海  作者: 白木
81/399

改革

 会長が動いているらしいと言う話だった。役員会に何か動きがあるかも知れないとの事で、瀬田専務にも色々聞いてはいるが、瀬田と言う人物は、ひょうひょうとしていて、学者上がりの男、派閥論理には殆ど興味は無かった。彼からは何も情報は得られず、屋鍋からしきりに情報を集めている最中であった。少し情報が入った。前日の事であった。


「何!じいちゃんが、弁護士の先生を病院に呼んだって?」


 全く祖父の見舞いにも顔を出さない君成社長は、そんな情報すら知らなかった。屋鍋は、伝えたい事はそこでは無かったと、眼をくりくりしながら、


「はい・・社長はご存知だったかと・・」


 屋鍋は、重篤な病状である雄一郎会長の事は知っている。つまり、遺産相続の話で呼んだのだと想像するので、君成社長への株の譲渡を含め、彼の立場が更に強くなれば、今の役員体制の中で自分の出世も見えて来るだろうから、その事を含めての情報を逆に聞こうとしたのである。それにより、自分の動きも当然変わってくるのだから・・


「知らん・・今日じいちゃんのとこ行って来るよ。役員会の報告もあるしな」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ