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改革
「はは・・甲斐君以外はな。彼は一人にこにこしてたからなあ」
「ふ・・」
須崎は笑った。何故なら、これまでの事務仕事の倍以上の業務がある事を彼は分かっていなかったからだ。無気力この上無かった山岡だが、今度は首を切られる・・間違いなく・・そう思った。眼の色が変わったのである。そして木下は、須崎の人事を大層褒めた。
「進藤君を飛ばしたのは正解だよな、完全に君成ラインだったからね。けど、副所長になる筈が、君がこちらに来た関係で無くなり、そして君の所長正式昇格によって自動的に副所長と言う目論見も、消えた訳だ」
「あの・・」
「ん?」
木下は顔を上げた。
「前からおかしいなっては思ってたんですが、つまり自分が根室営業所に赴任したのは、そこから意味があって・・?」
「まあ・・今は聞かん事だよ・・知っての通り、会社と言うのはワンマン体制もあるが、派閥論理で動いているものさ。特にそのワンマンが阿呆うであった場合は、醜いものさ。少しは分かっただろう?人事権は黒田常務が握っていると言う事を・・人事部長の柳井は、完全に彼の子飼いの部下だよ。けどな、今は黒田社長体制に向かって走るしか無いんだ。大改革へ向けてね」
「は・・い」




