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改革
君川は須崎より年上であるが、須崎は今までと全く違っていた。威圧されるような厳しい眼であったのだ。何が急に彼を・・
「秋川君 今月を持って、営業所倉庫管理、配送部門の主任を命じます。運転手を2名雇用致します」
「は・・い」
「紀伊君、君は今月を持って渉外係より、営業部員として異動を命じます」
「あ・・あの!」
最も須崎に対して敵意を丸出しにしていた紀伊は、若い事もあるが、明らかに不服の顔で須崎を見つめた。
「何ですか?人事に対しての意見であれば、当然社命なのですから却下しますし、不満があるのならば辞めて貰っても構いませんよ」
非常に厳しい言葉と、眼で須崎は紀伊に言うと・・彼は俯き、戸惑った。
「え・・あ・・あの・・はい」
須崎はここで、資料をバーンと机に叩いた。




