表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
若菜の海  作者: 白木
62/399

帰郷

「超・・ミラクルよねえ・・」

「そうよね、何でかしら・・」


 彼女達にも、その人事の内容までは分からなかった。


 屋鍋が不機嫌そうな顔で営業部に戻って来た。そして直属の第一部営業課長仁科を呼ぶ。所謂、このラインがREC㈱での出世コースと言われている。だから、まさか姥捨て山の根室営業所から、3階級特進の営業部長補佐など有り得ないのである。それもラインの違う黒田常務直属の人事・折衝部であり、社長でもなかなか口の出せない部門であるからだ。


「いきなりだよ・・この須崎君特進は」

「驚きましたよ、屋鍋部長」

「ああ・・木下さんが7月で退社される事は聞こえて来たが、彼が定年まで根室営業所長で終わると見てたからね」

「須崎君って言えなくなりました」


 そう言う仁科に呆れた顔をしながら、屋鍋は、


「仁科君の思考はその程度なのか?ははあ、君が追い出したからね、彼を。つまり、個人的感情だろうが、彼は、営業マンとしては無派閥で、私にも何度も突っかかって来たが、有能な奴には間違い無いよ。だが、そんな事より、これは何か動きがあると思えないか?おかしいだろう?彼が飛ばされて、たった2ヶ月ちょっと前の話だからね」

「はあ・・」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ