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若菜の海  作者: 白木
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変化

 若菜は余り表情を変えない娘で、極端に言葉数も少ない。しかし、これまで2度顔を合わせている事もあり、


「競翔鳩ってどんなんだろうね。初めて見るよ、鳩舎は・・」


 それには答えず、若菜は母屋と廊下を通り、離れになるのだろうか、その一角に土間に下りる事なく案内すると、


「おおっ!凄い・・」


 須崎の寮の部屋の何倍もの広さの平屋に、広大な鳩舎があったのだ。


「俺のところの寮の部屋より広いね、贅沢だなあ・・この鳩って」


 それには少し若菜は口元を少し緩め、柔らかい表情に一瞬になって、


「こっちが種鳩鳩舎、そっちが選手鳩鳩舎」

「ほう・・つまり種鳩鳩舎って言うのは、ブリーダーな訳で、選手鳩鳩舎って言うのは、鳩レースに出す鳩達だ」

「鳩・・売って無い」


 少し強い口調で少女は言う。つまりブリーダーの言葉が悪かったようだ。

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