変化
「あのね、すーちゃん。今日呼んだのは、近々REC食品㈱内で大幅な人事異動がある・・その時貴方は、今の地位で満足出来るの?」
「何で・・そんな事まで?あ・・済みません。聞いてばっかりですよね。でも、自分はこの展開が全く分かりません。驚くばかりです。どうしてこんな話で呼ばれたのかも分からないし、ただふらっと寄った小料理屋の女将さんが、REC食品㈱と深い関係だったなんて、そんな展開は全然分かりませんよ、想像も出来ません」
「ふふ・・偶然よ、それは。それに、恵一さんが亡くなってから、私もREC食品㈱とは縁が切れた訳だし、実際、夜の仕事をしていたから、それにパトロンなんて何人も居たわよ。私もそんな綺麗な人間じゃ無い」
それは、想像に難くない。今の妖艶ささえ感じる容姿からも。しかし、未だ話が見えなかった。黒田常務の話が出る以上、何を言いたいのか分からないのである。又それを知る必要があるのかどうか・・一介の出世コースを外れたサラリーマンに。
「じゃ、本題。言うつもりは無かったんだけど、すーちゃんは、やっぱり信用出来る人だと確信した。だから、ここだけの話にしてね。私と佐伯さんの関係は、現会長の雄一郎さんと佐伯さんの交友と共に、決して浅くは無い。今の店を出しているのも、佐伯さんのバックアップがあってのものだし、何故かと言うと、このマンション代を払って貰っているのもREC食品㈱の雄一郎会長のお金」
「え・・?」




