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若菜の海  作者: 白木
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変化

「ねえ・・すーちゃん。こう言う話知ってる?木下さんと黒田常務さんの事」

「え・・何か、自分はびっくりする事ばっかりで・・何で黒田常務の事まで?女将さんが」

「見せるつもりは無かったんだけど・・来て・・こっちに・・」

 

 菊野に手を引かれて、隣の部屋に・・そこで再び須崎は驚いた。


「え?・・あの・・」


 その部屋は、前REC㈱社長の 故恵一社長との写真が貼ってあったからだ。


「私ね・・REC㈱の恵一さんの愛人・・つまり、2号さんだったのよ」

「はあ・・驚く事ばっかりだ・・じゃあ、黒田常務の事も知ってる筈・・」

「ねえ?すーちゃん。REC食品㈱はこの北海道の海産物を扱って大きくなった会社。貴方がREC食品㈱の社員だった事はこの前分かったけど、決して根室営業所は北海道支社内の営業所13箇所の中で、売上的に低い訳じゃないでしょ?むしろ、支社でも2位に入る売上がある・・違う?」

「はあ・・」


 彼女は再び応接室に須崎を招いた。

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