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変化
「ふふ・・じゃあ、ここに骨を埋めても良いって事ね?でも、仕方なく・・」
「あの・・何でそんな事を・・?」
菊野には、そう関係無い話では無いのか?何故そこに集中して聞くのか?と須崎は聞き直したのだが・・やはり何の意図か、全く呼ばれた理由が分からないし、あれ以来携帯電話一つ彼女からは掛かって来なかったでは無いか。飲みに来いと言う誘いで呼びつける理由など全く分からなかったのである。
その彼女は、突然又話を転じたのだった。
「すーちゃん、本社では有能な若手営業マンとして嘱望されていたんですってね。でも、上司ととことん折り合いが悪く、飛ばされたって」
「え・・はあ・・有能かどうか分かんないですけど、上司には馴染めなかったです。俺って、こう言うのは、付き合い下手で組織に向かないタイプの人間ですよね。分かってるんですが」
彼女はすっと立ち、須崎の横に座り直した。
そして・・須崎の顔を撫でた。驚く須崎に・・




