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若菜の海  作者: 白木
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季節

 若菜は始動する。北竜号は、既に700キロ訓練(根室競翔連合会有志主催の単独レース)も終え、順調な推移を示していた。幾ら晩生とは言え、既に7歳の北竜号には、最初で最後のレースになるだろう。しかし、それが無謀だと止める声も聞こえなかった。それだけこの鳩には生気が漲り若々しさを保っていたからだ。全ては若菜に託されている。

 又、川滝系にも竜が誕生したと評される、櫂竜号は、一足先に、稚内GNレースに挑み、過去どの鳩すら達成していなかった、稚内当日帰りを達成したのである。当日午後8時半に、堂々と雄々しく、帰還した。その報を聞き、とりは天を仰ぎ、号泣したという。又、義父の墓前にその報告を行った。一人の競翔家のたゆまぬ努力と、汗と涙の中で、血は守られて来た。そしてその思いが昇華されていく。だから、この競翔の歴史、血統を守りたいと強くとりは思うのであった。又、次代が引き継がれようとしていた・・。


 美弥は、重要な仕事を任され、精力的に動き回っている。それは、彼女自身の才能も、やはり沢木グループが見出し、最大限に発揮され始めていたのである。人を生かせよ。*沢木 純の行き様や教訓は、その根に必ず誠実、真っ直ぐ・・そんな人間性を求めている。そう言う人でなくては、伸びないとも言われている。


 神奈川から戻って来た神部が、次々と企画を連発し始めた。


 とりが笑っている。


*閃きの中で

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