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若菜の海  作者: 白木
361/399

目標

 手を取り、声を上げて二人は泣いた。才能があり過ぎるが故に、その才能に自分が負けて、死さえ選ぼうとする。貝になろうとする。未優自身が超えられぬ父と言う存在があった故に、自分を保つ事が出来た。環もそうである。若菜も、きっとそうだろう。しかし、その根底には、善性が必要なのだ。若菜は持っていた。そして、この突如の提案は、実は香月から出ている事も、この時の若菜には知らされて無かったのである。


「えっ!若菜ちゃんをオックスフォード大学へ、修士課程、博士課程の取得に向けて沢木グループが派遣するって言うの?」


 美弥が、びっくりして口を押さえた。この急激な展開はどうなのだ。若菜から、この時初めて告げられた内容にも、美弥は再び驚くのであった。


「若菜ちゃんは、もう経営学をマスターしているって言うの?2年生になったばかりなのに?」

「はい、高校の時に、終わってました」

「貴女・・天才少女だったのね・・じゃあ、才能を今まで隠してたって訳・・びっくりした」

「未優さんに見抜かれて・・香月博士にも見抜かれました。私は、共感する妻鳥オーナーのプロジェクトに、全霊でご協力したいと思います」

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