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若菜の海  作者: 白木
341/399

目標

 にこにこと、香月は若菜に視線を向けていた。


「つまり・・この鳩達は、*香月暁系、或いは*初霜号系統・そちらとは全く違うように感じましたが」


 美弥も言った。


「はい、私もそう思いました」

「はい、違います。香月系とは違います。2羽は、「白夜びゃくや」「白光はっこう」と言う鳩です。特別に寒さに強い、北方系の鳩群を改良して確立された超長距離系統です。南方系の香月暁号系統とは違います。こちらは既に、日本を離れてアメリカ大陸で活躍しております」


「あの・・」


 若菜が言おうとするが、少し適当な言葉が見当たらないようで、躊躇っていたが・・


「構いません。思う所、感じた事を言って下さい。若菜さん、貴女の言葉は逆に私にとって重要な事かも知れないのですから」


*白い雲 *閃きの中で *隻眼の竜他

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