表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
若菜の海  作者: 白木
332/399

目標

 若菜に振られて、えっと言う顔で彼女は香月を見つめた。祖父と同様優しい眼であった。


「あの・・美弥姉さん、御免ね。言っても良い?」

「何を遠慮しているの、若菜ちゃんがずっと思っていた事なら喜んで聞くわ。だって、貴女は鳩の心が読めるのよね」

「え・・」


 若菜が驚いた。


「知ってたわ・・私には絶対無い感覚・・それは、貴女が鳩に限らず人の心も読めると言う事よね?違う?貴女の苦悩と、心のトラウマはそこにあった。けど、それを決して表に出さない程、強い理性があるから、苦しんで来たのよね。今の貴女だから私も言えたの」

「美弥姉さん・・」


 若菜の両眼から涙が毀れた。そして・・


「透き通ってるの・・動物の心って・・それに対して、人は実に醜い・・」


 香月が何か言おうとしたが、若菜は続けた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ