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目標
はは・・ふふふ・・
「来月・・お会い出来ると、30名程ですが、ゆっくりリゾート施設で汗を流しながら会合を開く準備をしておりました」
「その事ですが・・今日お邪魔したのは、とりさん・・貴方に感謝したいと思って」
一同が驚き顔を上げる。
「え?感謝ですか?自分に?」
「はい、申し分の無い合同鳩舎管理に、頭が下がります。また、担当する女性の並々ならぬ愛情と、並外れた才能に驚きました。世界各地、また今の競翔界を眺めて見て、あれ程見事な手腕を持つ管理者は居ません。よくぞ、見つけられましたね・・・あのお嬢さんを」
未優、環、とりが顔を見合わせた。香月は一瞬で、若菜の才能を見抜いたと言うのか・・
ここで、とりは、
「来月・・その娘さんが、大事にしている鳩を是非、香月博士、見て頂けませんか?」
ふふ・・香月は少し微笑んで静かに頷いた。そのとりの提案に、最大の意味があるのだろう。小半時を過ごして、香月は帰って行った。




