目標
その頃、静寂の杜オーナー室にて・・
「オーナー・・最近、少し個人感で動き過ぎてません?」
未優からきつい言葉が出た。頭を掻きながら、とり・・
「確かに、言われる通りじゃわ・・きんど、これは譲れん」
「香月博士をお呼びするって、どんな大変な事か義兄さんは分かって無い。以前のような博士の立場と、今では全く違うんよ。もう世界的な大学者さんなのよ。国家の重鎮メンバーでもある」
「分かっとる」
「いや、分かって無いと思う」
そんなやりとりをしている所に、ドアをノックする音が、今年69歳になり、そろそろ退任したいと申し出ている佐々木洋司だった。
洋司が、その件なら聞いていた。とりの思いを・・
「未優さん、これは、香月博士の我々に託した思いじゃあ・・じゃきん、これはわしもお願いするきん、由香里も、ヤマチューも是非と言うとるきん。*東神原連合会からは、*佐野系を引き継ぐ、一色鳩舎、また香月初霜号系を引き継ぐ、*浦部鳩舎、暁号系を引き継ぐ、花山鳩舎・・これは、競翔家にとって一大講演になる行事。わしも・・これが最後のご奉公ですきん、お願いしますわ。この通り」
*白い雲 *華と紅蓮 *閃きの中で




