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若菜の海  作者: 白木
320/399

目標

 こくんと頷く若菜だった。彼女の決心は揺るがないようだ。北竜号が非常に優秀な競翔鳩だとは、美弥も何度も触らせて貰ったので知っている。また、4歳、5歳が、一番力が発揮出来る晩生の血統である事も知っている。川滝系の櫂竜号(この時、とりが名づけた)*川滝系、松風号系統(*松本系と言って過言ではない。松本夜風系と呼ぶ者はすでに居なかった)考えてみれば、この時日本の競翔界を牽引してきた殆ど代表的な競翔鳩達が、この鳩舎に集結していたのである。人は、沢木グループオーナーのコレクションだと揶揄する者も居る。しかし、彼らの殆どは、血統が弛まない管理者の愛情と、飼育管理によって築かれてきた事を知らないのだ。競翔鳩のその性格すら、*故沢木 純氏、*香月博士は見切った、そして、若菜もその一人なんだと言う事を、とりや、美弥ももう知っていた。

 美弥は、


「ねえ・・香月系主流の*香月スプリント号系統を触らせてくれない?この血統だけは、妻鳥オーナーが*芳川鳩舎より強く希望して引き取ったと言う事だから」

「はい・・」


 若菜は、美弥をそのスペースに・・1.5坪ある管理鳩舎には、50羽程の香月主流系が居た。どの鳩も素晴らしい体躯であり、また姿勢の良い鳩達だと分かる。


*白い雲 閃きの中で

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