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若菜の海  作者: 白木
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決意2部

「殻?ですか・・?」

「そう、殻・・貴女は、自分を律する気持ちが人一倍強い。裏方では本来貴女の才能は開花出来んと思うんよ。神奈川リゾートを足場にして、ここで羽ばたいて欲しい。それは、若菜ちゃんにも言えると思う。」

「若菜ちゃんにもですか?」

「ほうよ・・あの娘は、人と違う感覚を生まれ持っとる。きんど、それを開花させようとしとるのは、美弥さんとの出会い。ほんで、ここの鳩達・・」


 抽象的な話であった。理路整然と何事も切り口鋭く喋る未優だが、美弥には、これだけしか告げなかった。若菜に対しても、どうこれから沢木グループが受け入れようとしているのか、まるで分からなかった。


 が・・動き始めたのである。既に


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